研究課題/領域番号 |
20K02691
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研究機関 | 関西福祉大学 |
研究代表者 |
野々上 敬子 関西福祉大学, 教育学部, 准教授 (20853922)
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研究分担者 |
笹山 健作 岡山理科大学, 教育学部, 講師 (20780729)
多田 賢代 中国学園大学, 公私立大学の部局等, 教授(移行) (30341134)
岡崎 恵子 中国学園大学, 公私立大学の部局等, 准教授(移行) (40788238)
田村 裕子 山陽学園大学, 看護学部, 教授 (80583252)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 健康教育 / 生活習慣 / 幼児期 / 地域協働型 / 保護者 |
研究実績の概要 |
子どもを取り巻く社会的環境の急激な変化に伴い、子どもの生活習慣全般が変化した結果、体力低下や肥満の増加等の各種健康課題が懸念されている。また、保護者の生活習慣は、子どもが低年齢であるほど密接に関連していると考えられる。しかし、幼児と保護者の食や睡眠、運動習慣との関連性については十分には明らかにされておらず、加えて保護者に焦点をあてた健康教育が幼児にどのような影響を及ぼすのかは明らかにされていない。そこで、本研究では、幼児と保護者の食事・運動・睡眠習慣の関連性を検討するとともに、幼児と保護者に焦点をあてた食事・運動・睡眠を中心とした生活習慣改善に関する地域協働型の親子健康教育を実施し、保護者の生活習慣改善に影響を及ぼし、しいては幼児の生活習慣確立へと寄与するかどうかを明らかにすることを目的にしている。 2020年度は、幼児と保護者の生活習慣(食習慣,睡眠習慣,運動習慣)の関連性を明らかにするとともに,健康教育計画を立案する予定であった。対象は、3園の保育園に在籍する年中児および年長児の子ども約300名(4~6歳)とその保護者である。測定項目は、体格,貧血度,骨量,動脈硬化度等、アンケート調査は、食習慣および睡眠習慣、身体活動について、子どもと保護者の両者を評価する。しかし、新型コロナウィルス感染症拡大のため、保護者ならびに幼児の生活習慣のアンケート調査、各種測定は実施できなかった。 2020年度に実施した内容は、3園の保育園職員と地域部会関係者に使用する測定機器の測定体験を実施した。実際に機器に触れて体験することで、研究の目的、意義、実施方法について理解を深めてもらえた。 アンケート用紙の項目や内容を検討して案を作成し、中国学園大学の倫理審査委員会に申請し承認を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症拡大のため、予定していたアンケート調査や各種測定、健康教育が実施できなかった。 その間、3園の保育園職員と地域部会関係者との協議を重ねながら実施時期を模索したが、感染防止のため、もろもろの実施時期を延期せざるを得なかった。 試験的に計測機器を園や地域関係者に説明や実施をしたが、その際に予定していた機器では実際に運搬や組み立て、設置に課題が認められた。そのため、その測定器を使用する場合は、機能を生かした測定を実施するため機器の改良を要することが判明した。 これらのことから、研究を延期せざるを得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
3園の保育園職員およびその保護者、地域部会関係者の理解と協力を得られるよう説明と感染防止対策を検討して、今後の研究が継続できるよう働きかけと検討を重ねる。 現在のところ、園の管理職および地域部会関係者の了解を得られており、今後、保護者を対象に説明会を実施する。 2021年度は、説明会実施後、7月に生活習慣と食生活に関するアンケート調査、8月上旬に保護者に各種測定、運動にかかわる調査も保護者ならびに子どもに実施予定である。 その後、保護者に対して健康教育を実施予定である。健康教育は、リモートで地域の方々と協働して取り組む予定であるために8月下旬に10分程度のビデオを作成する。 9月に日本幼少児健康教育学会に発表予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
測定ができなかった。
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