研究課題/領域番号 |
20K02701
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
奥野 裕子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (40586377)
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研究分担者 |
辰巳 愛香 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 特任助教 (80600551) [辞退]
石井 篤子 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 特任助教(常勤) (10911266)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ティーチャートレーニング / 子育て支援 / 発達支援 / ペアレント・トレーニング |
研究実績の概要 |
本研究では、認定こども園に通園中の4歳児クラスと5歳児クラスの担当教師4名に対して、就学前の発達支援の一つとしてティーチャートレーニング(Teacher Training)を実施し、その効果を各種質問紙と半構造化面接で検討した。 結果、2名の教師の回答において子どもの行動チェックリスト教師用(TRF)の総得点で改善が示れた。担当教師における子どもへの対応に関する自信度アンケートについても1名の教師の回答において10点以上の改善がみられた。担当の教師における精神健康調査(GHQ28)日本版では、2名の教師の回答において改善が示された。ティーチャートレーニング実施後の担当教師に対する半構造化面接では、以下のような発言(一部抜粋)が示された。 好ましい行動に自ら気づき、自分から(不適切な鼓動)をやめる姿が増えた。 積極的にほめることを増やしていくことが大切。困り感や悩みの共有になった。自身の振り返りの機会になった。子どもを待って様子を見ることで、子どもたちと向き合えるようになった。子どものことをよく観察するようになり行動・認知をゆとりをもって見守ることで、注意する回数が減り、指示に明確さが出た。トレーニングを受けることで、子どものことを意識して褒めることで小さな気づきが増えた。積極的にほめることを増やしていくことができそうである。子どもに伝わるように褒めることで子どもが変わっていく姿を確認できた。 次年度は、ZOOM設定群もあわせてより広くティーチャートレーニングを実施し効果の検討を進める予定である
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年以降昨年までは、COVID-19禍において介入研究を進めることが困難であったため
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今後の研究の推進方策 |
昨年同様、ZOOM形式のトレーニングを実施し、あわせて、その効果検証をすすめていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年以降昨年までは、COVID-19禍において計画通り介入研究を進めることが困難であったため
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