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2020 年度 実施状況報告書

前向き子育てプログラムによる幼児の社会適応性への効果

研究課題

研究課題/領域番号 20K02719
研究機関福岡女学院大学

研究代表者

藤田 一郎  福岡女学院大学, 人間関係学部, 教授 (60228989)

研究分担者 赤間 健一  福岡女学院大学, 人間関係学部, 准教授 (40469078)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード前向き子育てプログラム / 幼児
研究実績の概要

本研究では、保育園、幼稚園の先生が前向き子育てプログラム「トリプルP」ファシリテーターになり、園で開催する子育て講座を幼児の保護者が受講して、家庭と園の子育て環境が変わることにより、子どもの社会的適応性が向上するのかを検証する。福岡県宗像医師会、園医会の協力のもとに地域レベルの介入調査を計画している。
宗像医師会事務局とともに宗像市・福津市の保育園、幼稚園にトリプルPファシリテーター養成講座受講者の希望の有無を調査した。養成講座は新型コロナウイルス感染予防のためオンライン方式となり、令和2年9月25日~27日に本研究費により4名の保育士、幼稚園教諭が受講した。令和3年1月9日の認定試験を合格し、ファシリテーター資格を取得した。
ファシリテーター養成講座受講者にトリプルPプログラムに関するアンケート調査を行い、今後開催予定の保護者向けグループワークの参考資料とした。
保育園、幼稚園保護者向けのトリプルPセミナー、およびグループワークの開催について宗像医師会、幼稚園園長らと協議したが、コロナ禍を考慮して令和2年度の開催は見送り、令和3年度に開催することとした。セミナーおよびグループワーク開催のための案内チラシ等の準備を行った。
平成29年度~令和元年度、課題名「前向き子育てプログラムによる小児心身症予防効果の検証」で科研費の助成を受けた。令和2年9月、第38回日本小児心身医学会学術集会にその成果を発表し、令和3年3月、福岡女学院大学大学院紀要に原著論文として発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

トリプルPファシリテーター養成講座を宗像市で開催することを計画していたが、オーストラリアにあるトリプルPインターナショナルから講師を招聘することができず、オンライン講座を受講することになった。保育園、幼稚園の行事と重なって日程調整が難しく、受講した保育士、幼稚園教諭が少なかった。
保育園、幼稚園の保護者を対象としたトリプルPセミナー、およびグループワークを開催する計画であったが、コロナ禍のためイベント開催を自粛するべきと判断し、来年度に開催することとした。

今後の研究の推進方策

宗像市・福津市の保育士、幼稚園教諭にトリプルPファシリテーター養成講座(オンライン講座)受講によりファシリテーター資格の取得を依頼する。
園のファシリテーターとともに、保育園、幼稚園の保護者を対象としたトリプルPセミナー、およびグループワークを開催する。
グループワーク開催前後に、保護者および担任の保育士・幼稚園教諭に質問紙調査を行う。質問紙は、子どもの適応性:Strengths and Difficulties Questionnaire, SDQ、親の適応性:Depression-Anxiety-Stress Scale, DASS、幼児用社会的スキル尺度(保育者評定版)を使用する予定である。

次年度使用額が生じた理由

ファシリテーター養成講座受講を希望する保育士、幼稚園教諭の募集において、コロナ禍のためオンライン講座になったことや日程調整の困難さがあった。そのため養成講座受講費が少なくなった。
保育園、幼稚園保護者を対象としたセミナー、およびグループワークを自粛して開催しなかったため、経費が不要となった。
次年度は上記計画を実行して経費を使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 幼稚園保護者が受講した前向き子育てプログラムの効果2021

    • 著者名/発表者名
      藤田一郎、稲富憲朗、森谷由美子、舟山洋美、谷村寛子
    • 雑誌名

      福岡女学院大学大学院紀要

      巻: 9 ページ: 9-15

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 前向き子育てプログラム受講による子どもの心理社会的問題への効果2020

    • 著者名/発表者名
      藤田一郎
    • 学会等名
      第38回日本小児心身医学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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