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2020 年度 実施状況報告書

VRを活用した世代間暗黙知共有のための授業共体験プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K02752
研究機関長岡工業高等専門学校

研究代表者

大森 理聡  長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (30707386)

研究分担者 占部 昌蔵  長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (20530447)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード視線計測
研究実績の概要

本研究は,教師の授業力向上のために,授業観察時の教師の視線対象,視線を向けている際の思考状態を視覚化し,教師がその情報を共有化できる仕組みを構築することが目的である。
本年度に実施した成果は,以下の2点である。第1に,分析対象となる授業映像の試作を行った。従来の定点カメラによる映像や撮影者が移動しながら撮影した映像,授業者の視点をCCDカメラやアイトラッカーで測定した映像を基に省察した研究は存在するが,撮影された授業は限定された映像であり,授業時の生徒の行動,教材の活用方法,ペア活動などを捉えきれない。また,教師が授業内で感じ取る雰囲気を観察しきれてない。そこで 本研究では,授業内容を360°撮影できるカメラを使用し,撮影した映像内を視線計測する方法を試作した。この方法により、授業で実際に観察することや単なる定点撮影だけでは得られない普段は注意できなかった情報が視覚化できた。第2に,研究参加者への協力関係の構築である。360°動画内で視線計測をするという説明では,研究内容が協力者の先生方へ伝わりにくい。本ん研究では,学校現場へ入り授業映像を撮影することを行うため所属長の許可が必要となる。そのため,研究内容が伝わりにくい場合に,学校現場へ入ることが困難になることが想定されたため,視線計測の実体験の機会を提供した。具体的には,実際に試作した映像で視線計測の方法を体験会という形で提供しながら協力体制を築いていった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究は,繰り返しになるが,教師の授業力向上のために,授業観察時の教師の視線対象,視線を向けている際の思考状態を視覚化し,教師がその情報を共有化できる仕組みを構築することが目的である。そのため,学校での授業撮影が必要となる。しかし,コロナ禍もあり,学校へ入ることも憚れる状況であり,研究協力者の先生方への協力依頼も困難であった。当初の予定よりも,大幅に遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

コロナ禍により,学校教育現場へ入ることが困難な中,研究協力者の先生方や学校現場の状況,社会情勢を確認しつつ,研究を進めていくつもりである。

次年度使用額が生じた理由

本年は,コロナ禍により出張ができず,経費が少なくなった。学校現場への出張は,本研究において必須であり,次年度で行う予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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