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2023 年度 実施状況報告書

コンシューマー・リーガルリテラシーを育む学校教育カリキュラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K02764
研究機関大阪教育大学

研究代表者

大本 久美子  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30548748)

研究分担者 鈴木 真由子  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60241197)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード消費行動 / 倫理的消費 / アンケート調査 / 小学生
研究実績の概要

本研究の目的は、コンシューマー・リーガルリテラシーを育む学校カリキュラムを開発することである。研究当初予定していた国際比較調査をうまく進めることができず、研究期間を1年延長した。海外調査の可能性を探っていたところ、2023年度は、オーストラリア、アデレードの小学校1校、中等学校1校でアンケート調査を実施することができた。いずれも少人数ではあるが、現在はその結果を分析中である。
2024年度はドイツの小学生に同様の調査依頼を試みる予定である。
一方、2022年度に国内で実施したアンケート調査(附属天王寺小学校・公立小学校5校)の分析結果を日本消費者教育学会の関西支部発表会(6月)および全国大会(10月)で発表した。調査の内容は、倫理的消費に関する知識、意識、行動、および家庭の実態である。
知識や意識得点、家庭の実態と行動得点には関連性があり、消費行動得点を上げるためには、知識や意識を変えること、さらには、親の消費行動のあり方を変えることも効果的であることなどを提案した。現在、発表内容を日本消費者教育学会の学会誌に投稿中である。査読結果が5月中に判明し、無事に審査を通過した場合、9月末に公表される。
国際調査の難しさに直面し、国内調査の拡大に切り替え、小規模校から大規模校、国立、公立など多様な小学校で調査を実施し、学校別に分析を行ったところ、学習経験の違いなどから学校によっても結果が異なることが判明し、今後より詳細な分析が必要と考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本来ならば、2023年度にカリキュラムの提案まで行う予定であったが、海外調査の受け入れ校が見つからず、国内調査に切り替えて、子どもたちの倫理的消費行動の実態を把握し、課題を克服できるカリキュラムを作成したいと考えた。しかしながら2023年度に以前訪問したアデレードの小学校にて少人数ではあるが協力を得られた。2024年度もドイツでの調査受け入れ校を探し、海外の子どもたちとの相違点を明らかにしてから、カリキュラムの作成を行う予定である。

今後の研究の推進方策

2024年度はドイツでの調査受け入れ校を探し、海外の子どもたちとの相違点を明らかにしたうえで、カリキュラムの作成を行う予定である。
アンケート調査が実施できない場合は、保護者や教員への聞き取りにて、ドイツの子どもたちの倫理的消費行動の実態を把握したい。それらを参考に日本の子どもたちの倫理的消費行動を促進する小中学校の消費者市民教育カリキュラムを提案する。

次年度使用額が生じた理由

1年間、研究期間を延長した。8月に渡独予定である。研究代表者及び分担者2名の旅費と宿泊代、通訳として、ドイツの学校事情に詳しいものを1名同行する予定である。事前にアンケート調査の実施依頼や学校訪問などのコーディネートも依頼する。予算が許せば、カリキュラムをまとめたものを印刷する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 消費者教育における概念型探究の可能性-中学校技術・家庭(家庭分野)の衣生活の学習を通してー2023

    • 著者名/発表者名
      竹下浩子 大本久美子 大野真貴
    • 雑誌名

      消費者教育

      巻: 43 ページ: 1-11

  • [雑誌論文] SDGsに関連する家庭科の実践事例及び教師の家庭科観2023

    • 著者名/発表者名
      小林陽子 大本久美子
    • 雑誌名

      日本家庭科教育学会誌

      巻: 66(2) ページ: 53-64

  • [学会発表] 小学生の倫理的消費行動の現状と課題2023

    • 著者名/発表者名
      大本久美子 鈴木真由子 石川智子
    • 学会等名
      日本消費者教育学会関西支部研究発表会
  • [学会発表] 小学生の倫理的消費行動の現状と課題2023

    • 著者名/発表者名
      大本久美子 鈴木真由子 石川智子
    • 学会等名
      日本消費者教育学会第43回全国大会
  • [学会発表] 生活重視の価値観を育成する家庭科学習の一考察2023

    • 著者名/発表者名
      大本久美子
    • 学会等名
      日本家政学会第75回大会
  • [学会発表] 金融教育にキャリア教育を取り入れた授業プログラムの検討2023

    • 著者名/発表者名
      西江なお子 大本久美子 南千里
    • 学会等名
      日本消費者教育学会第43回全国大会

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公開日: 2024-12-25  

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