研究課題/領域番号 |
20K02772
|
研究機関 | 青森中央学院大学 |
研究代表者 |
外 千夏 青森中央学院大学, 看護学部, 助教 (60783579)
|
研究分担者 |
玉熊 和子 青森中央学院大学, 看護学部, 教授 (70315547)
葛西 敦子 弘前大学, 教育学部, 教授 (80185735)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 女子学生 / リプロダクティブヘルス / セルフケア / 育成 / e-ラーニング |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、女子学生のリプロダクティブヘルスの維持・増進に向けて、主に月経へのセルフケア能力育成を目指したe-ラーニングを開発することである。本研究は5年間で実施完了を目指すもので、申請当初における2021年度(2年目)の到達目標は、e-ラーニング制作会社に業務の委託を行い、e-ラーニングのパイロット版と教育効果を評価する質問紙のプレテストを経て、修正後にeラーニングの完成を目指すことを掲げていた。 2020年度(1年目)に、開発するe-ラーニングの教育内容に高い独創性と有効性を確保する目的で、月経に関する教育介入の文献レビューを行った。さらに、月経異常により避妊用ピル(Oral contraceptive、以下OC)や治療用ピル(Low dose estrogen-progestin、以下LEP)を内服したことのある女子学生を対象にインタビュー調査を実施した。その結果を受けて、2021年度(2年目)の到達目標を①2020年度の実績の公表、②e-ラーニングの教育プログラム案の作成作業に変更した。①については、学会発表および論文投稿を行った。②については、2020年度に実施したインタビュー調査の分析を行い、その結果を基に、e-ラーニングの教育プログラムのプロトコール案を作成した。プロトコール案は、女子学生が月経異常を自覚し受診、OC・LEPの内服維持に至るまでの過程を行動変容ステージモデルにあてはめ、インタビュー調査で得られたカテゴリーに基づき、各行動ステージの特徴を構成した。2022年度(3年目)は、作成したプロトコール案について、アンケート調査により量的に検証し、e-ラーニングの教育プログラムへの適用可能性について明らかにする予定である。さらに、e-ラーニング制作会社に業務委託し、パイロット版の完成を目指す。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度(1年目)に実施した作業を受けて、研究実施計画を変更したため、進捗状況がやや遅れている。現在、2022年度(3年目)に予定しているアンケート調査をすでに開始しており、e-ラーニング制作会社も選定中である。そのため、今後は進捗状況の改善が予想される。
|
今後の研究の推進方策 |
2022年度(3年目)は、e-ラーニング制作会社を選定し、具体的な作業委託、制作作業の打ち合わせ等を行う。また、インタビュー調査の分析結果から作成したプロトコール案についてアンケート調査により量的に検証し、得られた結果をもとに教育プログラムを構成し、e-ラーニングのパイロット版の完成を目指す。さらに、2023年度(4年目)に予定しているe-ラーニングのパイロットスタディの準備を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2021年度(2年目)は目標にe-ラーニング制作会社への制作業務の委託を掲げていたため、業者への委託金として計上していた金額があった。しかし、実際は業者に業務委託するまで作業が進行しなかった。委託業者を選定し、教育プログラムの作成に取り掛かる作業は、2022年度(3年目)の目標に変更したため、次年度(2022年度)使用額が生じた。2022年度(3年目)は、速やかにe-ラーニングの制作を業者に委託し、e-ラーニングのパイロット版の完成を目指す。
|