研究課題/領域番号 |
20K02775
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研究機関 | 白百合女子大学 |
研究代表者 |
河野 順子 白百合女子大学, 人間総合学部, 教授 (80380989)
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研究分担者 |
古賀 洋一 島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (00805062)
廣口 知世 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 講師 (30963376)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 論理的思考力 / 表現力 / 幼小中連携 / 国際比較 / カリキュラム開発 |
研究実績の概要 |
本年度は、研究の最終年度である。以下、これまでの研究の精緻化を進展させることができた。 ①前科研で作成した幼・小・中に渡る論理的なコミュニケーション能力の発達系統案を幼小、小中の接続に着眼し精緻化を図る。②幼小、小・中に渡る論理的思考力・表現力を参与観察・実験調査を通して心理学や教育方法学の知見を取り入れ精緻化する。③①②で明らかになった論理的なコミュニケーション能力、論理的思考力・表現力を育成するためのカリキュラム案の精緻化とアクティブ・ラーニングによる授業開発を行う。④①②③を基盤にした幼小、小中の接続の課題を乗り越える科学的なカリキュラム提案。この科学的なカリキュラム案の一つとして「批評読み」とその交流の発達研究をまとめるところまできたことが大きな成果の一つと考える。 台湾との連携研究については、これまでの日本での論理的コミュニケーション能力の発達研究を基盤にしながら、日本でのカリキュラム推進のための実験研究などは充実させることができた。一方、台湾での調査、実験研究で得たデータを加えて、幼小中の接続を重視した論理的なコミュニケーション能力育成のための研究の基盤づくりも進展を見ることができた。ここでは幼少の言語教育での取り組みに身体化を取り入れた実践の特徴も見ることができ、日本でのカリキュラム研究でも明らかとなった論理的思考力の育成における生活経験の引き出しの重要性とも関連として、身体的実感として論理的思考力の育成の重要性を指摘したい。
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