研究課題/領域番号 |
20K02798
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
塩沢 泰子 文教大学, 国際学部, 教授 (90265504)
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研究分担者 |
草薙 優加 鶴見大学, 文学部, 教授 (50350335)
齋藤 安以子 摂南大学, 外国語学部, 教授 (60288967)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 地域連携 / ドラマワークショップ / 絵本 / 英語教育 / オンライン |
研究実績の概要 |
2021年度は9月に予定していたあだち区の小学校3,4年生を対象とした英語ワークショップで学生たちが指導できることを目標に、春学期に専門ゼミ生を対象に教育演劇家を招聘して絵本を使ったワークショップを実施し、その効果を体験させるとともに、ドラマワークショップの企画の仕方やファシリテーションの手法を学ばせた(使用した絵本はJohn Burningham著"Mr. Grumpy's Outing"、"Would you rather"、"Avocado Baby")。さらに夏期にオンラインで共同研究者らならびに指導する学生が参加して"Swimmy"と"Yuki Onna"を使った絵本ワークショップを実施し、理解と実践力を高めた。 当初9月に予定していた子供対象のワークショップはコロナ感染状況により、2022年2月に延期され、オンラインで実施した。使用した絵本はEric Carle著"A Very Hungry Caterpillar"とKamala Harris著"Heroes are everywhere"。絵本は適宜抜粋し、編集してパワーポイントに落とし込み、読み聞かせの合間に関連したゲームや歌をはさんで体を動かすという流れで進めた。参加した子供たちは休憩を挟んで90分のオンラインワークショップを楽しんでくれた。事後アンケートからは英語表現もいくつか身に付けたこともわかった。ワークショップの企画は筆者と学生が行い、ファシリテーションはすべて学生が行ったが、学生への事後アンケートやインタビューから、学生たちがリーダーシップなどの面で自信をつけたことがうかがわれた。この実績については2022年8月の大学英語教育学会で発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
地域のこどもを対象とした英語ドラマワークショップをオンラインではあったが実施し、約60名(30×2グループ)の子どもたちの参加を得て、学生たちが指導に当たって高い評価を得たため。また、ワークショップを指導した学生たちに事後アンケートやインタビューを実施し、自己効力や創造力の高まりを自覚したことが判明したため。 また、大学の英語の授業(「英語オーラル・コミュニケーション論」、「英語とメディア」)においても"Tableau","Hot Seating", "Whoosh"などのドラマ手法を活用して理解を深めたり、登場人物の心理を分析した。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染状況にもよるが、地域のこども達対象の英語ドラマワークショップは地域連携行事として今後も定期的(年に2回程度)実施する予定で、その準備や振返りを専門ゼミで行い、その成果やプロセス等を関係学会で報告する。 また、2022年度はドラマ教育の世界最大の学会、IDIERIで日本の童話を使ったワークショップを実施する予定である(@英国Warwick大学)。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度にこれまでのワークショップの手法をまとめてアーカイブを作る予定で、それに50万円ほどかかると見込まれる。 また、英国で開催されるドラマ教育の国際学会への参加(ワークショップ実施)に約50万円必要。 パンデミックが収まった場合、英国の劇団を招聘して観劇・ワークショップを依頼するが、その際約50万円かかる。
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