本研究は、沖縄の戦中・戦後の子どもの視点によるオーラルヒストリーの記録と関連資料を含めたデジタルアーカイブの構築を行い、素材資料への地域視点での意味づけと効果的な活用の可能性を探るものである。なかでも、戦争証言資料を学校教材として活用するため、同年代の子どもたちが経験した戦中・戦後の話や関連資料を提示するコンテンツの作成と共有化を目指した。 令和5年度は、これまで聞き取りの少なかった沖縄本島北部地域のデータ収集を充実させ、本島南部と中部の新たな体験談を含めてデジタルアーカイブに加えることができた。既存資料は中南部を中心としたものに偏向していたため、今回の北部調査では、体験者からの聴取のほか、戦争関連遺跡の記録に関わる方へのインタビュー、戦争遺跡の記録作業などのコンテンツを作成したことで、利活用の視野を広げることにつながった。 初年度から続いた新型コロナウィルスの蔓延のため、当初の計画を一部変更を余儀なくされたが、既存資料の掘り起こしと整理作業を中心とした活動を中心に据え、沖縄の戦中・戦後の子どもの視点によるオーラルヒストリーの記録と関連資料をまとめた。
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