研究課題/領域番号 |
20K02808
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
大津 尚志 武庫川女子大学, 学校教育センター, 准教授 (40398722)
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研究分担者 |
橋本 一雄 中村学園大学短期大学部, 幼児保育学科, 准教授 (30455084)
松井 真之介 宮崎大学, 多言語多文化教育研究センター, 准教授 (70533462)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | フランス / 私立学校 / 道徳教育 / 宗教教育 |
研究実績の概要 |
研究代表者である大津は、フランスの私立学校に関する動向をまとめる原稿をかくことができた。フランスの私立学校は宗教系がほとんどであることがあり、キリスト教系のみならず最近のイスラーム系の動向をもふくめて原稿をかくことができた。フランスでは2018年、2019年、2020年に私立学校に関する立法が行われており、より最新のデータ、動向もふくめてかくことができた。それと同時にとくに日本国内におけるこれまでの研究動向を整理することもできた。 また、道徳・市民教育(EMC)に関する招待発表を行うこともできた。その成果は2022年度中に刊行される予定である。2015年に導入された「道徳・市民」科についてコレージュにおいてどのような教育がおこなわれているのか、その後の政策動向はどうなっているのか、厳格なライシテへとむかう傾向や、「共和国の宗教」ともよべる動向へとむかっていることを指摘した。 研究の一環として、校則関係の単行本および論文をだすことができた。校則は道徳教育とのむすびつきとしてとらえることが可能である。日仏比較をふくめて論じている。 研究分担者の橋本は、第三共和政期フランスの教育の自由に関する原稿をかくことができた。フランスの「教育の自由」は私立学校での教育の自由に関する論点をふくみ、論点は錯綜としているが、一定の整理ができた。口頭発表も行っている。 研究分担者の松井は私立学校にもかかわるヒズメット運動に関する原稿をかくことができた。口頭発表も行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響で、今年度もフランス渡航はひかえざるをえず、予定通りにすすめることはできていない。
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今後の研究の推進方策 |
今年度はフランス調査もふくめて、行う予定。不可能だった場合は延長も考えているが、所定の目的は達成するつもりである。
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次年度使用額が生じた理由 |
本来2021年度中に、フランスの調査を行う予定であった。しかし、コロナ禍において渡仏が不可能な状態がつづいており、次年度使用額が発生した。2022年度中に渡仏して調査する計画はたてている。場合によっては延長を行う。
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