研究課題
本研究は、生徒に、医薬品に関する適切な態度や正しい知識の習得を促す内容を授業に取り入れた「行動変容を促す医薬品教育プログラム」を構築し、その有効性を明らかにすることを目的とすることである。【R2】コロナ禍のため調査は実施できなかった。継続的に実施している、小金田中学校3年生(モデル校)を対象とした「医薬品の正しい使い方」授業をWebで実施した。なお、Web用に実験のビデオを作成したと ころ、生徒の感想文から満足度の高い授業であった。【R3】岐阜市の中学校教員を対象にしたアンケート調査を実施した結果、希望することとして「補助教材の充実」が最も多く挙げられていた。この調査結果については、論文にまとめ公表した(R4)。継続的に実施している岐阜市の児童生徒(小学6年生と中学 2年生)を対象にした「医薬品について」のアンケート調査を実施した。岐阜市の教員のアンケート調査結果を踏まえ、「行動変容を促す医薬品教育プログラ ム」の原案を作成した。本プログラムの実施とその評価のために、その前年度である令和3年度にコントロール群としてモデル中学校3年生を対象にweb授業を実施しアンケートを実施した。【R4】好評であったペタペタ実験とジュースの実験を盛り込んだ補助教材(DVD)を作成し、岐阜市と小金田中学校に配布した。和3年度に作成した「行動変容を促す医薬品教育プログラム」に基づき、行動変容を促す 携帯用カード(Pocket Cards)を作成した。モデル中学校3年生を対象に11月web授業を実施し授業後にカードを配布した。アンケートは授業前後と3か月後に実施した。令和3年度をコントロールとして解析した。【R5】本研究の結果は、携帯用カード配布の有効性は限定的であった。詳細については論文にまとめて公表した。本研究全体について、報告書も作成し、ホームページで公開した。
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Frontiers in Public Health
巻: 11 ページ: 1-7
10.3389/fpubh.2023.1296073
YAKUGAKU ZASSHI
巻: 144 ページ: 311~328
10.1248/yakushi.23-00193
https://www.gifu-pu.ac.jp/lab/byouin/koudouhenyou.html