研究課題/領域番号 |
20K02866
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
荒木 淳子 明治大学, 政治経済学部, 専任准教授 (50447455)
|
研究分担者 |
高橋 美保 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (10549281)
佐藤 朝美 愛知淑徳大学, 人間情報学部, 教授 (70568724)
高橋 薫 創価大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70597195)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | ライフキャリアレジリエンス / 高校生 / ストーリーテリング / 楽観思考 / 将来展望 / オンラインワークショップ |
研究実績の概要 |
今年度は高校生を対象とするレジリエンス向上を目的としたオンラインワークショップの開発を行った。ワークショップではストーリーテリングを支援原理とし、高校生たちが互いにコメントし合いながら、大学時代や卒業後の自分を思い描いて語りを産出する活動を設計した。また、ストーリーの中に敢えて「思い通りにいかないイベント」を組み込み、自分のストーリーを物語るようにすることで、参加者のキャリアレジリエンスを高め、キャリアには多様な選択肢があり、必ずしも思うようにいかなくてもその結果を良い方向に変えていくことはできるという考えを持ってもらうように工夫した。 ワークショップの効果測定については、中学生を対象とした「キャリアレジリエンス尺度」(坂柳2016)のうち、下位尺度である「楽観志向」と「将来展望」を用い、参加者の事前事後の変化からワークショップの効果を測定する予定である。オンラインワークショップの概要は、2021年9月に実施された日本教育工学会秋季全国大会で一般発表行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度はワークショップで用いる社会人のインタビュー記事を作成し、プログラムを開発した。具体的には経営学部、政治経済学部、教育学部、文学部等、文系学部の卒業生5名に高校時代から大学や学部選択の理由、大学での学び、将来の進路選択などについて1時間~1時間半のインタビューを実施し、内容を記事にまとめた。 3月に予備実践を行う予定であったが、上手く参加者が集まらず開催することができなかったため、今年度は研究協力してもらえる高校を見つけ、予備実践を行った上で本実践を行いたい。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染の拡大状況を見て、対面で実施できそうであれば対面でのワークショップを実施したい。また土日や夏休等の休日に高校生に参加してもらうことはかなり難しそうであるため、研究協力の得られる高校を見つけ、その高校のキャリア教育や探究学習の授業時間の一部を使って実施できるか方法を探りたい。 また、ワークショップと並行して、アンケート会社を利用して大学生に高校時代を振り返ってもらうウェブアンケートを実施し、どのような高校時代の学習経験が大学生のキャリアレジリエンスと関連しているか分析を行いたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
オンラインワークショップの予備実践を行い効果を評価する予定であったが、コロナ禍であることもあり思うように参加者が集まらなかったため、実施を延期することにした。このため、次年度使用額が生じた。
|