研究課題/領域番号 |
20K02870
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研究機関 | 環太平洋大学 |
研究代表者 |
中原 朋生 環太平洋大学, 次世代教育学部, 教授 (30413511)
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研究分担者 |
小川 正人 環太平洋大学, その他部局等, 教授 (20722367)
藤田 依久子 環太平洋大学, 次世代教育学部, 准教授 (40571972)
中山 芳一 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (40595469)
趙 秋華 環太平洋大学, 次世代教育学部, 助教 (80831271)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 公民教育 / 憲法学習 / 立憲主義 / 寛容性育成 / 非認知能力 / メタ認知 |
研究実績の概要 |
2021年度(2年目)は、公民教育における寛容性育成の方法論の検討を行った。前年度の研究成果を踏まえ寛容性育成における①認知能力、②非認知能力、③メタ認知能力それぞれの方法論を検討した。 ①認知能力に関しては、中学校社会科公民的分野及び高等学校公民科公共の憲法学習、特に「立憲主義」及び「基本的人権」の学習における寛容性育成の方法論を検討した。ここでは、憲法によって個人の政治的自由や宗教的自由が保障され、寛容社会の基盤が構築されていることを学習していく方法論を検討し「公立学校における信教の自由に関する小単元の指導計画」を開発した。 ②非認知能力に関しては、寛容性育成に関する感情面のジレンマに関する教材について検討した。ここでは「自己と政治的な見解が異なる他者への言論の自由の保障」「社会的なマイノリティーがマジョリティーに抱く感情」「非寛容な他者に対する寛容性は必要か」といった寛容性に関する認知と感情が葛藤する場面を想定したジレンマ事例を検討した。 ③メタ認知能力に関しては、子ども一人ひとりのアイデンティー形成と寛容性育成との関係を検討した。子どもたちの政治的、宗教的、民族的なアイデンティーに関しては、子どもたち自身がそのアイデンティー形成の背景やそれが社会生活に及ぼす影響を冷静にメタ認知する学習の必要性が示唆された。 次年度は上記の①、②、③を統合する寛容性育成に関するストランド(柱)の確定とそれに基づく具体的な単元開発を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は寛容性育成に関する方法論の理論的な検討を行ったが、コロナ禍のため学校調査及び模擬授業が叶わなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度に向けて寛容性育成に関する単元開発、授業前のアセスメント質問紙を開発し、模擬授業が展開できる見込みである。さらにWEBでの授業展開も想定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍が継続したため学会がオンライン化し旅費が軽減された。さらに予定していた学校調査や模擬授業が出来なかったため。
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