研究課題/領域番号 |
20K02878
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
浦田 慎 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 連携研究員 (20379283)
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研究分担者 |
鈴木 信雄 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (60242476)
松原 道男 金沢大学, 学校教育系, 教授 (80199843)
木下 靖子 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 連携研究員 (20822852)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 海洋ごみ教育 / プラスチックごみ問題 / マイクロプラ |
研究実績の概要 |
(1)海洋ごみ学習用の教材・プログラムの実践については、令和元年度に新規に開発し、教員研修会や授業で試行した海洋教育プログラムを石川県内の小中学校(能登町立小木小学校、能登町立宇出津小学校、能登町立松波中学校、金沢市立大野町小学校、金沢市立西南部小学校、珠洲市立蛸島小学校等)の授業に取り入れた他、石川県立宝達高等学校の探究学習のテーマとして展開した。貝殻とプラスチックの食酢への反応実験や海洋シミュレーションプログラム体験は実施できたが、野外体験学習が制限されたこともあり、水中ドローン等を用いたリアルタイムでの観察授業は実施できなかった。 ・石川県立宝達高等学校では、生徒たちの探究活動を継続的に指導・支援し、その成果の一つとして海洋プラスチックごみ問題への啓発活動のためのリーフレットを製作し、宝達志水町内の全小学生に配布した。リーフレットは、プラスチックの特徴や海に与える影響、必要な取り組みがわかりやすく示したもので、試作品を、海岸清掃の経験がある、かほく市立七塚小学校の4年生に配布して、意見を得てさらに改良した。本探究活動は、全国高校生体験活動顕彰制度「地域探究プログラム」の「地域探究アワード」に石川県代表として出場し、全国大会で金賞を受賞した。 (2)海洋ごみ学習に有用な教材・プログラムの新規開発と実践については、児童生徒が直接観察しにくい海底の海洋ごみの映像教材を新たに作成し、授業で活用した。 (3)内陸部の学校での新規実践 室内実験を中心に新たに開発したこれら実験・調査・観察方法を、内陸部の学校での授業に取り入れるため、京都府亀岡市環境事業公社と調整し、亀岡市内の西別院小学校との交流授業と合わせて海洋ごみ授業を計画している。 (4)能登町立小木小学校と小木中学校全生徒、及び金沢市内の児童を対象にアンケート調査を行った。結果は現在解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、県外の事例調査や視察が行えなかったこと、また授業時数の逼迫や室内実験を含む体験学習活動が大きく制約されたことにより、実践を介した新規プログラム開発や教育効果検証に支障が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
直接的な野外体験授業が制約を受ける状況が続くことが予想されるため、動画を用いた映像教材の作成に重点を移す。また「広く浅い」プログラムの普及だけでなく、高等学校での探究活動を通じてより深い探究型プログラムの実践開発を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、県外の事例調査や視察が行えなかったこと、また授業時数の逼迫や室内実験を含む体験学習活動が大きく制約されたことにより、実践を介した新規プログラム開発や教育効果検証に支障が生じた。 直接的な野外体験授業が制約を受ける状況が続くことが予想されるため、動画を用いた映像教材の作成に重点を移すこと、また「広く浅い」プログラムの普及だけでなく、高等学校での探究活動を通じてより深い探究型プログラムの実践開発を目指すことにより、適切な予算使用を行う。
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