研究課題/領域番号 |
20K02887
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岩田 昌太郎 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (50433090)
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研究分担者 |
齊藤 一彦 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (60413845)
関 耕二 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (30508007)
嘉数 健悟 沖縄大学, 人文学部, 准教授 (50612793)
白石 智也 広島文化学園大学, 人間健康学部, 助手 (00881822)
濱本 想子 名桜大学, 健康科学部, 助教 (10879836)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 教師教育者 / 専門性開発 / アイデンティティ / 指導法に関する科目 |
研究実績の概要 |
本研究は,教師教育者のアイデンティティ形成と発達の過程を解明する中で,汎用的な教師教育者育成プログラムを開発することを目的とする。とりわけ,体育科教育を事例として実証していく。そして,具体的には以下の研究課題を3点設定した。 研究課題①:大学の教職課程に就職後,とりわけ「指導法に関する科目」に従事する教師教育者はどのような困難に直面し,それをどのように乗り越えていくか【専門職としてのアイデンティティ形成と発達の解明】。研究課題②:「教職コアカリキュラム」を意図したFDを開催し,お互いの実地視察を通して,教科教育と教科内容の担当教員が協働的に授業を構築し,省察しながら資質能力をどのように担保していくのか【協働的な教師教育者と質保証の方途】。研究課題③:上記の課題①②を解明し,日欧の先駆的な知見と比較検討を通して教師教育者育成プログラムの類型化や定型化をどのように策定していくのか【汎用的教師教育者育成プログラム】。とりわけ,令和3年度は,「評価・開発期:教師教育プログラムの提案」を実施を試みた。 その結果,(1)教師教育者の「教育力」と「研究力」を調査するため,前年度に暫定的に作成したモデル的な育成プログラムにもとづいて,「指導法に関する科目」を相互に視察し合い,協議会を通してその確認をした。(2)研究代表者と研究協力者が協力して,教職課程に従事している教師教育者の追跡(継続)調査も引き続き実施することを検討した。(3)最終年度に向けて,(2)の実態調査を継続し,研究代表者と研究分担者が協力して,教師教育者育成プログラムを開発する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は,コロナ禍での国内外の出張ができずでいた。しかし,2年目は,コロナの状況(波のタイミング)や所属機関の許可を得て,県外出張することができ,相互の「指導法に関する科目」の授業視察や意見交換を実施することができた。また,初年度の欧米圏の調査はできなかったが,研究分担者との継続的な研究交流から,本研究の成果の一部を英語図書(分担共同執筆)にすることもできた。
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今後の研究の推進方策 |
上記の3点の研究課題のうち(1)と(2)を継続的に調査研究しながら,成果を学会発表でしていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響で海外出張ができなかったが、オンライン等を活用しながら、経費使用の調整を実施してきた。 とりわけ、文献研究やオンラインでの意見交換を手がかりとして、データをまとめ、それを英文学術図書としてまとめた(英文校閲経費として使用)。最終年度は、次の研究課題の創出のためにも、再度、限られたデータでまとめを実施し、学会発表やオンラインセミナーを実施していく予定である(会議費として計上)。
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