研究課題
近年、 教師教育者にどのような資質能力が求められているか<専門職基準>、そのための方略はどのようになっているのか<教師教育者育成プログラム>など、教師教育者のアイデンティティ形成や発達過程が問われている。そこで本研究の目的を、教師教育者のアイデンティティ形成と発達の過程を解明する中で、汎用的な教師教育者育成プログラムを開発することを主とした(体育科教育を事例として)。さらに、具体的な研究課題として、以下の3点を設定した。研究課題①「指導法に関する科目」に従事する教師教育者はどのような困難に直面し,それをどのように乗り越えていくか【専門職としてのアイデンティティ形成と発達の解明】。研究課題② 相互のFDを開催し、実地視察を通して、教科教育と教科内容の担当教員が協働的に授業を構築し、省察しながら資質能力をどのように担保していくのか【協働的な教師教育者と質保証の方途】。研究課題③ 上記の課題①②を解明し、日欧の先駆的な知見と比較検討を通して教師教育者育成プログラムの類型化や定型化をどのように策定していくのか【汎用的教師教育者育成プログラム】。成果として、以下の3点が明らかとなった。成果① 「指導法に関する科目」に従事する教師教育者固有の悩みや葛藤の実態に迫り、それを乗り越えていくためのProfessional Learning Comminity(PLC)の重要性が明らかとなった。ただし、専門職としてのアイデンティティは継続的な調査が必要であった。成果②本研究独自のFDを開催し、授業科目の相互的な実地視察を通して、授業改善の方向性を協働的に議論した。成果③日欧との比較検討に関しては、文献調査が中心となり(コロナ禍の影響により、海外調査については実施できなかった)、引き続き、教師教育者育成プログラムの類型化の比較検討が必要であった。
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