研究課題/領域番号 |
20K02903
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
宗形 潤子 福島大学, 人間発達文化学類附属学校臨床支援センター, 教授 (10757529)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 生活科 / 砂遊び / 保幼小連携 / 教育的効果 / カリキュラム / 教師への影響 |
研究実績の概要 |
コロナ禍により、参観のために学校に入ることが非常に難しく研究をなかなか進めることができなかったということが今年度の研究における現状である。そのような中、今年度の研究実績としては、回数は少ないが研究協力校での砂遊び実践における子どもの姿を見取り、担当教諭と共有をし、その後の授業に生かしていくことができるようにしたことである。このことが中堅教員の子どもの見取りに関しての変容につながり、砂遊びの教育的価値の理解の深まりともなった。 また、文部科学省発行の教育雑誌に砂遊びの教育的効果についてまとめたものが掲載され、全国に発信することができた。このことがきっかけとなり、その後、他県からの問い合わせをいただき、砂遊び研究を行なっている学校と関わりをもつことができた。 さらに、保幼小連携に関わって、研究協力園での、小学校との連携に関する講演を行なったこと、研究協力町の小中学校長、幼稚園長に向けた砂遊びの教育的効果、教師への影響についての講演を行なったことが挙げられる。特に、研究協力町での講演に関しては、校長、園長からの理解の深まりを実感することとなり、次年度からのカリキュラム作りに向けた研究のベースを作ることにつながったと考えている。 また、前研究も含めたこれまでの研究協力町における砂遊びを生活科に取り入れることと保幼小連携における教育的効果と教師への影響について、学会と砂遊びに関するシンポジウムで発表し、その後、それらを論文にまとめ、年度末に学会誌に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
学校に入ることが困難であることが何よりもの遅れの原因であったと考える。また他県への移動も難しく、研究を推進することが困難な状況となっている。研究を推進するための下地づくりを少しずつ行うことはできたが、多くの学校に足を運び、実践をしている先生方と交流することもほとんでできなかったため、遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
次年度も、学校に入ることや他県との交流等が難しいことが想定される。感染状況等を踏まえ、タイミングを見計らいながら学校へ伺ったり、オンラインを併用するなど工夫しながらできることを進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度移動が制限されていたため、旅費を使用することができなかった。それに伴い、物品費、その他も支出が予算よりかなり少なくなっている。状況はなかなか見通すことが難しいが、改善し次第、研究を推進し、予算の執行に努めたい。
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