研究課題/領域番号 |
20K02908
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
中島 卓郎 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20293491)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 音楽科教育 / ドイツ / 海外連携 / 社会 / 生活 |
研究実績の概要 |
本年は、ドイツの音楽科の教科書における「生活や社会の中の音や音楽の働き」に関わる学習内容を明瞭にすること、その学習方法について明らかにし我が国の音楽科教育の在り方に示唆を得ることにとり組んだ。研究結果として以下の3点が導き出された。 ①自己にとっての音や音楽をメタ認知することから、認識の対象は人(家族・友人・他者・性別)、地域、社会、国家等における音や音楽へと広がりを見せる。 ②「生活や社会の中の音や音楽の働き」に直接的に関わる「音楽の効果・機能」をはじめとした具体的な事実(音環境・広告・劇場・小説・映画・宗教・政治・身体と精神・音楽療法・学術的研究等)が提示されている。また、それらに関連させた具体的な課題が数多く設定され、認識の対象と思考の方向性が明確に示されている。 ③学習者が主体となった様々な調査や探求活動が展開される。最初に楽曲ありきではなく、学習内容に沿って結果的に様々な音や音楽が扱われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
①新型コロナ感染予防のため渡航できず、授業視察や現地研究協力者との面談等が不可能になってしまったため。 ②所属機関のコース主任を務めており、新型コロナ感染予防に関する多くの事案(授業・入試・環境整備等)に対応するため、膨大な時間を費やすこととなったため。 ③体調が優れず定期的な診察および治療を受けていた。その関係で研究活動に十分な時間を費やすことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
本年は8月に日本学校音楽教育実践学会第26回研究大会(オンライン開催)で研究成果の発表を行う。新型コロナ肺炎の状況次第だが、可能であれば9月に渡独し現地で調査研究を行う。その後それらを踏まえ論文を執筆する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染予防のため渡航できず、授業視察や現地研究協力者との面談等が不可能になってしまったため。新型コロナ肺炎の状況次第だが、可能であれば9月に渡独し現地で調査研究を行う。
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