研究課題
2020年および2021年における創造性に関する文献研究の充実により基本方針は設定することができた。創造性については、先行研究より定義を整理し本研究で取り扱う創造性の限定を行い、具体的な教育プログラムに落とし込むことができた。具体的には、個人の創造的な解釈(mini-c)から周辺の人たちに認められる創造性(little-c)までを扱うことにした。その設定のもと教員研修について、教育委員会、各小中高等学校において20回程度実施することができた。これまでのGIGAスクール構想の実現と合わせて、文部科学省の政策である「令和の日本型学校教育」の構築に向けて、創造性を育成するための小中学校の教員向けにはICT機器を利用した個別最適な学習の展開、高等学校教員に向けてはSTEAM教育の実現について、提案することができた。また、これらをまとめたデジタルブックを公開することで全国的な啓蒙活動を実施することができた。これらの研修実現やデジタルブックの公開は、研究と教育現場を連結する重要な役割を果たしていると考えられる。
2: おおむね順調に進展している
本研究のテーマに関わる社会的状況、GIGAスクール構想や「令和の日本型学校教育」などが変化してきているため、学校教育現場の意識が積極的な方向に向いているため、研究の実施がよりやりやすい状況になっている。また、コロナの状況がやや収束した時期に、対面での教員研修を実施することができた。対面での教員研修の実現は、現場の実情を研究者側も受け止めることができ、修正や改善が容易であった。また、対象者が同じ場合には対面で研修後は、オンラインでの開催もスムーズにできることも確認できた。
研究の設定と研究の実施が概ね終了している状況である。2022年度は、教員研究について学術的な評価とともに、研究成果のまとめを実施する。学術評価は、質問紙によるデータ収集と統計分析を実施し、客観的評価を実施するとともに、質的な評価として、対象者へのインタビュー調査を実施する。これらの研究成果をまとめ、国内外の学会等で発表するとともに論文化を実施する。
海外調査旅費に利用できなかったため。対面での国際会議が予定されているので、そこで支出予定。
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https://www.edu.shiga-u.ac.jp/news/13482/
https://www.edu.shiga-u.ac.jp/news/17480/