研究実績の概要 |
本研究は,STEM教育の観点から「技術教育領域において,どのような教育プログラムを通して,コンピテンシーを育成できるか?」という問いに答えることを目的とした。 2020年は、コロナの状況がありながらも、本研究をすすめるための、私立学校の教員を母体とするSTEM研究会を、関東地区、関西地区、九州地区に立ち上げることができた。学会活動における研究成果については、オンライン開催による国際会議において下記の2件を発表した。 2021年における創造性に関する文献研究の充実により基本方針は設定することができた。具体的には、個人の創造的な解釈(mini-c)から周辺の人たちに認められる創 造性(little-c)までを扱うことにした。その設定のもと教員研修について、教育委員会、各小中高等学校において20回程度実施することができた。 2022年度は、授業作りの研修やGIGAスクール構想の研修のために、創造性教育の視点を取り入れ、創造性を育てるためのSTEM教育カリキュラムを構築し研修モデ ルを作成した(岳野・粟津,2023)。2022年度もこの設定のもと教育委員会、各小中高等学校において複数回の教員研修を実施することができた。研究成果の公表については、STEM教育の重要な内容であるプログラミング教育 (Takeno・Yoko・Mori,2022) (Yamamoto・ Takeno・Kanehira・Motomura, 2022)や創造性研究に関わる研究内容(Kimihito・Awazu, 2022)において、国際会議での発表を実施した。 最終年度である2023年度は、これまでの成果をまとめ国際会議で、2件の発表を実施することができた。また、本研究の内容をさらに推し進めるために、2024年度より科学研究費の採択を受けて実施する予定である。
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