研究課題/領域番号 |
20K02914
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
阿形 恒秀 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 特命教授 (20614259)
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研究分担者 |
池田 誠喜 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90707192)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | いじめ / 組織的対応 / ロジックモデル / コロナといじめ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、今日の学校現場におけるいじめ防止の組織的対応の課題を明らかにし、学校教育において実際的ないじめ防止のための組織的対応モデルを示すことである。 本研究は、いじめ防止のための組織的対応の課題について、小・中・高等学校・特別支援学校を対象としたアンケート調査・訪問聞き取り調査を実施し、その調査結果を基に、いじめ防止のための組織的対応モデルを構築し実践するとともに、モデルの効果についてロジックモデル(インプット〈投入資源〉、アクティビティ〈活動〉、アウトプット〈結果〉、アウトカム〈効果〉、インパクトという5つの構成要因と要因間の関係性をロジック上のつながりで説明する評価手法)を活用したプログラム評価を行い、学校教育現場のニーズに適合するいじめ防止のための組織的対応のモデルを示すことを目指す。 2020年度は、いじめ防止のための組織的対応の課題について、人的リソース・職場環境・コミュニケーションなどの観点から、「何が原因で組織的活動が機能する場合と機能しない場合に分かれるのか」「うまくいっている学校のケースとうまくいっていない学校のケースは何が違うのか」を考察し、調査内容を検討した。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大の下での様々な制約のため、今年度は実際の調査は実施できなかった。 その一方で、学校教育がコロナという課題に直面する中で、コロナに対する忌避感情や偏見に起因する「コロナいじめ」の問題について、今年度は研究を行った。そして、その成果を論文『新型コロナウイルスといじめ問題』としてまとめ、鳴門教育大学研究紀要に投稿した。さらに、11月には、本研究の研究代表者・研究協力者が中心となって企画した鳴門教育大学BP(いじめ防止支援)プロジェクト徳島大会において、教育関係者・学生・一般を対象に、「コロナといじめ」をテーマとした研修会を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染防止のための様々な制約によって、本年度に予定していた予備調査・聞き取り調査が実施できなかったため、研究の進捗は当初計画より遅れている。 なお、予定していた調査に代わって、「コロナといじめ」という課題について、本助成事業を活用して研究に取り組むことができた。
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今後の研究の推進方策 |
当初考えていた研究成果が実現できるように、2020年度に計画していた予備調査・聞き取り調査について、今後のコロナの感染状況を見つつ、コロナ下でも可能な研究方法も模索しながら、次年度以降の計画を再構成し研究を進めていく。 また、学会・研修会等の場を活用して、研究の中間進捗状況を報告し、質疑等を通して研究の深化につなげていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染防止のための様々な制約によって、本年度に予定していた予備調査・聞き取り調査が実施できなかったため、2020年度に執行を予定していた調査に係る旅費・物品費に残額が生じた。 次年度以降、未実施の調査活動を早急に展開したいので、次年度の旅費・物品費に切り替えた。
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