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2023 年度 実績報告書

医学生の地域志向性、総合医診療への興味を滋養する医学教育、地域実習法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K02941
研究機関愛媛大学

研究代表者

菊池 明日香  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教(特定教員) (10867964)

研究分担者 熊木 天児  愛媛大学, 医学部附属病院, 教授 (30594147)
川本 龍一  愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (50542908)
二宮 大輔  愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (80773853)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード医学生 / 地域志向性 / 動機付け
研究実績の概要

医学生の地域志向性を滋養する教育手法を検討する為に、ベースとして医学生の入学時の動機付けを評価した。結果、医師になりたいという明確な気持ちをもたず、医学部に入学した学生が28.8%存在することが示された。そのような学生の背景因子は、親の意向や同級生の影響を受けて医学部を選択したことが挙げられた。他方で動機付けが明確な学生の背景因子としては、医師ロールモデルの存在と関連が示された。これらの結果は現在医学教育分野の雑誌に投稿し、査読中である。上記結果を受け、医学生の地域志向性にも程度や曖昧さがある可能性を考え、地域志向性の実態調査を行う方針とした。既存の報告では地域志向性を、ある、ないの二極化で定義し、その背景因子を地域志向性の説明因子として同定していたため、我々はさらに細分化し4段階とした:地域志向性がある(地域医療に積極的に従事したい、一定期間従事したい)、地域志向性が乏しい(なるべく避けたい、自分にはありえない)。まず地域志向性の程度別の分布を評価し、その上で、地域志向性を二極化した解析、そして地域志向性が高い学生(積極的に従事したい学生)のみを抽出した解析を実施した。これにより地域志向性の程度の差を加味した背景因子の差を探った。地域志向性の分布は一定期間であれば従事したいという医学生が最も多く53.2%、積極性を示した地域志向性の高い学生は16.8%であり、地域志向性には程度があることが示された。また地域志向性の高さと関連を示した因子は、大学の所在地と同一県内出身者、地域出身者、医師ロールモデルの存在、総合診療科/家庭医療志望であり、臓器別専門医志望は、地域志向性の高さと負の相関を示した。これらの結果は学術誌に投稿し採択に至った。DOI: 10.7759/cureus.55743。今後、学生の動機づけや地域志向性の多様性を加味した多様な教育手法の検討が望まれる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Associated Factors Among Medical Students in Japan: A Cross-Sectional Study2024

    • 著者名/発表者名
      Asuka Kikuchi, Ryuichi Kawamoto, Daisuke Ninomiya, Yoshio Tokumoto, Teru Kumagi
    • 雑誌名

      Cureus

      巻: - ページ: 55743

    • DOI

      10.7759/cureus.55743

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 医学生の地域志向性の程度の有無および背景因子の検討2024

    • 著者名/発表者名
      菊池明日香、川本龍一、二宮大輔、徳本良雄、熊木天児
    • 学会等名
      第28回日本病院総合診療医学会学術総会
  • [学会発表] 地域志向性の乏しい医学生の背景因子の検討2023

    • 著者名/発表者名
      菊池明日香、川本龍一、二宮大輔、徳本良雄、熊木天児
    • 学会等名
      第23回プライマリケア連合学会 四国ブロック支部地方会

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公開日: 2024-12-25  

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