研究課題/領域番号 |
20K02948
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
小島 佐恵子 玉川大学, 教育学部, 准教授 (40434196)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高等教育 / 新興専門職 / 大学教員 / 大学職員 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、近年大学で増えている新興専門職のキャリア・パスをアメリカの事例から明らかにし、日本の新興専門職への示唆を得ることである。この新興専門職について、とくに申請者が研究の対象としてきた大学において学生支援職を中心に、キャリア・ステージを入職後5年以内のエントリー・レベル、中間管理職レベル、管理職レベルのおよそ三段階に分け、どの時点で辞める人が多いのか、どのような経路で現在の地位に至ったのか、またキャリアの分岐点はどこにあるのかをウェブ調査と面接調査から明らかにする。また、新興専門職のキャリア・パスが伝統的専門職である大学教員のキャリア・パスとどう異なるのかという点にも着目する。研究の1年目となる2020年度は調査のための準備期間とし、資料収集およびWeb調査の設計までを予定していた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大に伴うオンライン授業の増加や出産による休業もあり、当初の予定より遅れ、資料収集のみに留まった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、前年度までに計画していた調査が後ろ倒しとなったことや、オンライン授業への切り替え準備があったこと、さらに、10月からは産前・産後休業および育児休業により研究を中断したため、当初の予定どおり進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度も育児休業中のため、研究期間を延長し、計画した内容に取り組む予定である。復帰後にはまず2020年度の課題であった資料収集の続きと内容の整理に着手し、新興専門職の現在までのキャリアパスを探るWeb調査の準備(調査対象の確定と内容の精査と予備調査)を進める。翌年度以降実査を行い、面接調査(オンラインを予定)でより詳しい実態や意識を伺う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、前年度の研究計画が後ろ倒しになったことやオンライン授業の準備のため、本研究への着手が遅れたこと、また10月より産休・育休を取得し、研究を中断したことが主な理由として挙げられるが、学会等への参加もすべてオンラインとなったため、出張費等が全くかからなかったことも挙げられる。研究再開後は、物品費や謝金等は当初の予定を後ろ倒ししつつ、そのまま使用する予定である(旅費は状況に応じて使用する予定である)。
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