研究課題/領域番号 |
20K02950
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
山崎 めぐみ 創価大学, 学士課程教育機構, 准教授 (80596239)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | アカデミック・アドバイジング / FD/SDの取り組み / アカデミック・アドバイジング・マニュアル |
研究実績の概要 |
まず、23年度は、インタビュー、アンケート調査の結果分析をおこない、研究結果の公開に向けて準備を行い、現在も継続している。 また、日本アカデミック・アドバイジング協会の年次大会において、日本の大学において、大学および学生の特色を踏まえて情報を理解・解釈できるよう、米国におけるアカデミック・アドバイジングのアプローチを紹介した。これは、大学の特色や目的、また学生の背景や目標によって、考えられる異なるアプローチがあることを示した。紹介した8つのアプローチにより、アカデミック・アドバイジングで用いる手法やアドバイザーと学生の関係性の考え方が異なることを示した。 2024年2月に行われた対面での研修会では、年次大会の内容から発展し、米国における大学や学生の特性を踏まえてのAcademic Advising(日本のそれと区別するため、敢えて英語表記)の実践を紹介し、自大学での実践を考えてもらった。この研修では、本研究のタイトルにある「大学の目指す人材育成」も考えてもらえるよう大学のミッション(社会のために何をできるか)と「ビジョン」(〇〇大学として何をやりたいか)を確認し、そこへ向かっての人材育成と、自大学でのアカデミック・アドバイジングの関係を捉える機会として提供した。 研究者の所属大学においては、4月に「学部・学生にあったアドバイジングを考える」を全学FD/SDセミナーとして開催した。12月教育学部の「教育とキャリア」で、ゲスト講師としてアカデミック・アドバイジングについての授業を行った。 さらに、2024年度へ向けて、大学の「アカデミック・アドバイジング・マニュアル」を改定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
自大学および全国を対象としたアカデミック・アドバイジング協会において、本研究を基にした研修をおこなっている。 また、アンケート調査、インタビュー調査の分析を行っており、成果を発表する機会の検討を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、本研究の最終年度になるため、結果を公表する場所の検討を行い、年度末までには発信をする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費に関しては、使用したい英語の書籍が予想以上に増えたことが原因だった。 人件費については、22年度までの時点でインタビュー調査および分析、2次資料の分析にかかる時間が想定よりも多かったことが原因だった。
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