研究課題/領域番号 |
20K02975
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
小柏 香穂理 お茶の水女子大学, 教学IR・教育開発・学修支援センター, 講師 (60379922)
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研究分担者 |
森 雅生 東京工業大学, 戦略的経営オフィス, 教授 (20284549)
相原 総一郎 芝浦工業大学, 教育イノベーション推進センター, 教授 (30212351)
廣川 佐千男 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 研究員 (40126785)
杉原 亨 関東学院大学, 高等教育研究・開発センター, 准教授 (40725488)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 大学評価 / IR / テキストマイニング / 教育活動 / 評価項目 / 中期計画 / 私立大学 / 公立大学 |
研究実績の概要 |
本研究では、大学の教育活動を表現する文書(テキストデータ)に着目し、テキストマイニング技術により、分析結果(カテゴリー化とその関連構造)を2次元マップとして自動的に可視化するシステムを開発することを目的とする。 2021年度の活動の一つとして、昨年度から継続して、日本の大学においてWeb上で公開されている中期計画等の文書を収集する活動を行った。私立大学においては、中期計画が公開されている大学を調査しながら文書を収集した。しかし、私立大学においては中期計画の公開は義務化されていないため、調査時点では公開していない大学も一定数存在することがわかった。そこで今年度は個別の事例研究として、3大学の私立大学を取り上げ、その特徴分析を行い、研究成果を論文として発表した。この3大学の特徴は、具体的な戦略が書かれており、それを裏付けるための関連データの所在や管理方法も組織化されていることが明らかになった。公立大学においては、すべての大学において公開されている。今年度は、私立大学から公立大学へ移行した10大学を対象として、それらの公立大学の特徴をテキストマイニングを使って分析を行い、研究成果を国際会議で発表した。KH Coderを使って、3つの手法(共起ネットワーク、対応分析、自己組織化マップ)により2次元マップとして可視化し、それらの分析結果から全体像を解釈した。国立大学においては、今後に分析を行う予定である。 今年度も昨年度に引き続き、Zoomによる打ち合わせを定期的に行い、充実して研究を進めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
私立大学の中期計画の文書収集については、公開されていない大学も多いため、全大学の文書を収集してから分析する方法から、個別に成功事例の私立大学を対象に分析を進める方法に変更した。公立大学の中期計画は公開されており、公立大学の文書を対象に、テキストマイニングによる分析を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに収集した文書(文書構造)をもとに、テキストマイニングシステムを開発し、探索的な分析を行っていく。その中で新しい知識の発見のための分析方法を考察し、提案する。最終年度に向けて、これまでの成果を学会等で発表する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度も、コロナウイルス の影響により、旅費等の支出が困難になり、当初予定した使用額を使うことができなかった。次年度は最終年度になるため、可能であれば、研究発表や打ち合わせのための旅費として支出を予定している。
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