研究実績の概要 |
本研究は,高等教育機関での教員養成課程における「インクルーシブ教育学」という新しい分野のカリキュラムを開発することを目的として,2020年度に第1段階:質問紙調査によるインクルーシブ教育学のニーズ,2021年度に第2段階:カリキュラムのプロトタイプと評価方法の試作開発と第3段階:開発したプロトタイプを機能分析によって改善,モデルの開発までを行ってきた。2022年度は,2021年度課題として残された第3段階での開発したモデルの評価方法の提案と,当初の実施計画にある第4段階:高等教育機関への新カリキュラムのアウトリーチ,最終報告書作成に.取り組んだ。 2022年度は年度当初から,課題となったいたモデルの評価方法について取組んだ。評価方法の一つとして項目反応理論などテスト理論を用いた評価方法を開発し,学会等で発表した。発表の成果は国際学会でも発表し,海外の研究者からも注目された。本研究の成果は国際共同研究として,次のプロジェクトの機会となった。 本研究「インクルーシブ教育学」の分野における実践的なカリキュラム開発の中で,特に注目されているのは「インクルーシブ教育学」の実践分野である教育対話研究であった。インクルーシブ教育に貢献する教育対話教育法は,新しい「教育対話学」分野であったため,ケンブリッジ大学の研究者との共同開発を行った。このことが「インクルーシブ教育学」と「教育対話学」との越境的学際研究として国際共同研究に発展することとなり,新しいプロジェクトとして2023年度に立ち上がることとなった。
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