聴覚障害児教育における「9歳レベルの壁」を解決するために、聴覚特別支援学校小学部児童を対象に言語力の実態を検討した結果、以前の絵画語い発達検査結果より平均約2歳の語彙年齢の向上が認められた。また、読書力診断検査の各学年の平均読書力偏差値も、44.6~52.8の範囲で「普通程度」であった。小学校国語科教科書2社の全学年の巻末の漢字表を除く語彙や文を入力して計量テキスト分析を実施した。その結果、品詞別では名詞が約64%、動詞が23%であった。1回のみ出現する語彙は約44%であり、この内の約40%が名詞と動詞であった。これらの出現頻度の低い語彙の習得を促進するための方法等を検討した
|