研究課題/領域番号 |
20K03001
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
衛藤 裕司 大分大学, 教育学部, 教授 (00284779)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 高校ー大学間連携 / 発達障害(LD 学習障害) / 発達障害(自閉症) / 知的障害 / 専門プログラムの種類・内容 |
研究実績の概要 |
本研究は,高等学校-大学間における障害のある高校生への「外部専門家支援」の構造分析を目的としている。令和3年度は,令和2年度がコロナ禍であったため,実施が十分でなかった,外部専門機関(NPO・株式会社等)が高等学校・大学に提供している教育・心理・福祉・医療・就労等における専門プログラムの種類・内容に関する体系的分析を継続した。 その結果,令和2年度に明らかにされたツール,つまり,1)入学試験の際の配慮申請から,入学後の合理的配慮提供希望に移行していたもの,2)大学入学後の不適応から,合理的配慮提供希望が生じたもの,3)NPO・株式会社等の支援を伴う本人申請によるもの,のうち,1)と2)については,高等学校在籍時の教員の意識及び進学のための資料作成が大きく関わっていることが明らかにされた。現状において,高等学校間で進学への対応に差があり,大学は入学後,本人の了解を得て,高校時代の合理的配慮について,情報集を行っているところが多かった。 また,3)については,それらが行われない場合の多くは,高等学校を通さず,医療機関からの「所見」を伴っている場合で会った。 研究成果の一部である高校教員の意識について,学会発表1件を行った。また,大学での合理的配慮が増加している性別関係の障害について,研究の一環として,著書(分担執筆)1件を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ感染対策のための移動制限による国内調査の一部未実施を除き,順調に進んでいる。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度は,令和3年度に実施できなかった国内調査を行い,計画通り,高等学校における移行支援のため校内システムと特別な支援サービスの対応関係の分析結果をまとめる予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス感染対策のため,予定していた国内調査のための県境往来に制限がかかり一部,実施できなかったものがあったため(一部はオンライン調査で代替)。未実施については,令和4年度中に実施予定である。
|