本研究では、LD児の忘却特性を定着特性としてとらえ、複数の文字種の読み書きを定着させるうえで効果的な学習支援方法について検討し、その共通性を考察した。(1)LD児における漢字書字の学習支援の方策、(2)ローマ字の読み書き学習支援の方策、(3)知的障害を有する児におけるひらがな文字の基礎学習の支援の方策について検討を行った。(1)については、LD児8名を対象として、書字反復による指導法と、画要素選択による指導法の2種で比較した。(2)については、ワークブックを開発・作成し効果的であることを明らかにした。(3)については、特別支援学校児童2名を対象として、音韻抽出を促す支援課題を明らかにした。
|