研究課題/領域番号 |
20K03006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
小渕 千絵 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 教授 (30348099)
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研究分担者 |
小林 優子 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (40594411)
芦谷 道子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (70452232)
岩崎 淳也 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 准教授 (40757027)
三森 千種 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (70807528)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Listening difficulties / 聴覚情報処理障害 / 発症率 / 原因 / 学校支援 |
研究成果の概要 |
聴力に低下がなく、日常生活での聞き取りにくさを示すListening Difficulties(LiD, あるいは聴覚情報処理障害(APD))の症状を抱える子どもの発症率、LiDの原因、学校での支援ニーズについて検討した。その結果、聞き取りにくさの自覚がある例は、典型発達の児童で0.04%、発達障害児で0.06%であったが、通常の中学生では3.8%であった。また、複雑な聴取環境を設定した課題での健聴例とLiDを抱える例の結果を検討したところ、LiD例では二重課題でつまづきやすく、分配性注意の問題があることが明らかとなった。学校での支援ニーズも高く、長期的なビジョンでの対応の必要性が示唆された。
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自由記述の分野 |
聴覚障害学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LiDについては近年急速に認知が高まり、適切な評価、診断、支援の必要性が求められている。成人例については、自ら症状を自覚して病院を受診したり相談を求めることが可能であるが、小児例については自らの自覚が生じにくいことから対応の遅れにつながる。本研究結果は、学校現場に多数のLiD症状を持つ子どもが存在すること、学校側でも専門的な支援や連携を必要としている実態を明らかにすることができたため、社会的意義は高い。またLiD症状の背景にある原因は聞き取りにおける注意能力にあることを国際誌で示すことができたことは、学術的な意義が高く、具体的な支援を行う基礎的資料となる知見と考える。
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