研究課題/領域番号 |
20K03026
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
太田 有美 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00598401)
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研究分担者 |
佐藤 崇 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30756002)
今井 貴夫 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (80570663)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 片側難聴 |
研究実績の概要 |
新生児聴覚スクリーニングで要精査となった児の聴力レベルを評価し、難聴の診断を行っている。両側難聴であった場合は補聴介入を行い、片側難聴の場合はそのまま、音声言語獲得状況、社会性の発達、心理面について経過を追う、という聴覚管理を行っている。片側難聴児に対して補聴介入を行うことによる効果を評価することが目的であるため、研究計画の倫理審査の準備中である。平行して小学校入学前後の児の保護者に対して研究の概要を説明し、研究参加者のリクルートを行っている。 乳幼児の難聴に関する学術的な研究実績としては、今年度は日本耳科学会のテーマセッションにて「重複障害児の人工内耳手術」の発表、一般演題として「先天性難聴で10代になってから人工内耳手術を行った症例の検討」の発表、日本聴覚医学会の一般演題として「人工内耳装用大学生におけるオンライン講義の受講状況」の発表、日本小児耳鼻咽喉科学会の一般演題として「ダウン症児に対する人工内耳手術」の発表を行った。論文発表としては、「ダウン症児の聴力評価および介入」(小児耳鼻 41(1): 56-63, 2020)、大阪府における新生児聴覚スクリーニング後の経過調査(現在、日本耳鼻咽喉科学会雑誌に投稿中)である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナウイルス感染蔓延のため、患者の外来受診控えがあり、研究参加へのリクルートが十分進まなかった。また、コロナウイルス関連の臨床業務に圧迫されたこと、事務部門の業務遅滞期間があったことも影響している。
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今後の研究の推進方策 |
両側高度難聴で人工内耳手術を行った児に対して行っている社会適応度評価(小中学生用社会不適応尺度、教育的リスクスクリーニング尺度)、心理状態の評価(バールソン児童用抑うつ性尺度、小中学生用反応スタイル尺度)の結果を参考にして、片側難聴児についても社会性、心理面の評価を行う。対象児の選定を行い、補聴介入のための説明、準備を行う。CROS補聴器等の準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していたBAHAやCROS補聴器の準備が進まなかったため
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