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2022 年度 実績報告書

知的障害・発達障害のある思春期女子の月経教育教材の開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K03033
研究機関中部大学

研究代表者

津田 聡子  中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (20616122)

研究分担者 高田 哲  神戸大学, 保健学研究科, 名誉教授 (10216658)
室加 千佳  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (40616918)
丸山 有希  神戸女子大学, 看護学部, 准教授 (50759389)
小池 武嗣  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (70345495) [辞退]
近藤 千惠  上智大学, 総合人間科学部, 助手 (70845065)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード知的障害 / 発達障害 / 思春期女子 / 月経指導 / 視覚的支援 / 教材開発 / 効果検証
研究実績の概要

2020年度(1年目)は月経教育人形・月経教育教材の開発を行い、2年目には開発した月経教育人形を使用した月経教育の効果測定を実施してきた。最終年度(3年目)は効果測定の継続とともに、保護者・教員向けの研修会を実施した。保護者・教員向けの研修会では、研修会の前後で月経についての一般的な知識や障害のある思春期女子の月経についての知識、また初経時や月経時の対応についての自信度や不安感についてアンケート調査し、3か月後に再度同様のアンケートを実施した。その結果、教員は研修会の前後で自信が高まり、3か月後までその自信は有意に維持し、研修会に一定の効果があることが確認された。一方、保護者については知識については研修会の前後で有意に高まり、有意に不安が軽減されるものの、自信は3か月後には再び低下し不安が増してくる傾向が見られた。そのため、保護者については継続的に相談できる環境など不安の軽減と自信の維持につながる支援の必要性が示唆された。さらに、2年目から3年目にかけて月経未発来の思春期女子とその保護者に対し、月経教育プログラムの受講とナプキン交換の効果測定を定型発達の女子と知的・発達障害の女子各10組に実施した。効果判定は、受講前後・一か月後の計3回効果測定を行い、3時点において、セルフケア行動の差を比較し分析した。障害の有無に関わらず教育プログラムの前後で効果測定の得点が有意に上昇する項目が見られた。定型発達女子であっても事前の効果測定項目の点数は低く、事後に点数が高くなり、3か月後までその効果は有意に持続していた。一方、障害のある女子の場合の場合には項目によっては前後で効果があっても3か月後まで効果が継続しない項目が定型発達の女子と比較し多くなっていた。今後は、これらの項目についての指導方法の工夫や指導の間隔の検討の必要性が示唆された。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 発達が緩やかな思春期女子のための月経教育(第3回)2022

    • 著者名/発表者名
      津田聡子
    • 雑誌名

      少年写真新聞社 小学保健ニュース

      巻: 1290 ページ: 2-3

  • [雑誌論文] 特別支援学校での保健教育2022

    • 著者名/発表者名
      津田聡子
    • 雑誌名

      健康教室7月号

      巻: 860 ページ: 21-24

  • [雑誌論文] Assessing the effectiveness of a comprehensive menstrual health education program for preadolescent girls with intellectual disability and high support needs in Japan.2022

    • 著者名/発表者名
      Tsuda S, Takada S.
    • 雑誌名

      Journal of Intellectual Disability

      巻: OnlineFirst ページ: Ahead of Print.

    • DOI

      10.1177/17446295221130423

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 知的障害・発達障害のある思春期女子のための月経教育に関する研修プログラムの効果(第1報)―教員向け研修会を通して―2023

    • 著者名/発表者名
      津田 聡子
    • 学会等名
      第70回日本小児保健協会学術集会
  • [学会発表] 知的障害・発達障害のある思春期女子のための月経教育に関する研修プログラムの効果(第2報)―保護者向け研修会を通して―2023

    • 著者名/発表者名
      津田 聡子
    • 学会等名
      第70回日本小児保健協会学術集会
  • [学会発表] 知的障害・発達障害のある思春期女子の月経教育マニュアルの開発と検証2022

    • 著者名/発表者名
      津田 聡子
    • 学会等名
      第69回日本小児保健協会学術集会
  • [学会発表] 発達のゆるやかな思春期女子の月経教育支援2022

    • 著者名/発表者名
      津田聡子
    • 学会等名
      第39回兵庫県小児保健協会総会
    • 招待講演
  • [学会発表] 発達のゆるやかな思春期女子の月経教育2022

    • 著者名/発表者名
      津田聡子
    • 学会等名
      浜松市浜松手をつなぐ育成会 発達支援講座
    • 招待講演
  • [学会発表] 発達のゆるやかな思春期を迎える子どもに対する性教育2022

    • 著者名/発表者名
      津田聡子
    • 学会等名
      名古屋市特別支援教育研究協議会講演会
    • 招待講演
  • [学会発表] 発達のゆるやかな思春期女子の月経教育2022

    • 著者名/発表者名
      津田聡子
    • 学会等名
      神戸大学地域連携センター ぽっとらっく
    • 招待講演
  • [学会発表] 障害のある子どもの性―知的障害・発達障害のある思春期の子どもの性教育に焦点をあてて―2022

    • 著者名/発表者名
      津田聡子
    • 学会等名
      令和4年度青少年エイズ対策事業
    • 招待講演
  • [図書] 発達のゆるやかな思春期女子のための月経教育マニュアル2022

    • 著者名/発表者名
      津田聡子 高田哲
    • 総ページ数
      40
    • 出版者
      東山書房
    • ISBN
      978-4-8278-1589-4

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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