研究課題/領域番号 |
20K03034
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
滝川 国芳 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (00443333)
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研究分担者 |
福本 徹 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (70413903)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 病気療養児 / 長期欠席児童生徒 / 教育課程 / 学習科学 / 学習環境デザイン / 真正な学び / 特別支援教育 / 病弱・身体虚弱教育 |
研究実績の概要 |
日本には、病気療養する児童生徒を対象とする病弱教育の制度はあるものの、医療の進歩等により入院期間が短期化、頻回化しているため、入院後に病院にある学校に転校することなく長期欠席の状態になったり、退院後に感染症予防等のため在宅療養を余儀なくされたりする療養児は、学習機会を失うということが少なくない。本研究では、病気療養児の「学習機会の確保」と「真正な学び」の保障のために、これまでの病弱教育における学習環境に不足していた要件を明らかにし、新たな学習環境の整備のための課題解決を目指すことを目的としている。 研究初年度である本年度は、学習支援システムや学習環境デザインに関する国内、国外の文献収集をおこなった。また、病気療養児の学習状況や授業の実際について、特別支援学校(病弱)、小・中学校病弱・身体虚弱特別支援学級等の教員を対象にインタビュー調査の実施に向けて、調査項目、内容の検討を行った。併せて、小児がん拠点病院に設置されている埼玉県立けやき特別支援学校(埼玉県立小児医療センター)、京都市立桃陽総合支援学校(京都大学医学部附属病院・京都府立医科大学附属病院)の特別支援教育コーディネータ-への聞き取り調査を行い、入院療養する児童生徒の教育支援における特別支援教育コーディネーターの役割について分析を行った。 今年度の研究成果の一部は、第67回日本小児保健協会学術集会、京都女子大学発達教育学部紀要において公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
病弱・身体虚弱教育の教育制度に関する先行文献、学習科学・学習環境デザインに関する先行文献を収集することができた。新型コロナウィルス感染症の影響を受け、学校現場に出向いて、インタビュー調査実施のための基礎的な情報収集は全く実施することはできなかったが、WEB会議等の面談によって、少なからず、情報を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
文献調査については、継続して行う。 病気療養児の学習状況や授業の実際について、インタビュー調査を実施して、学習環境デザイン論に基づいて集計・分析を実施する。 病気療養する児童生徒を、入院療養児、在宅療養児、自宅通学可能な療養児のタイプ別に分類し、それぞれの教育支援の実際を分析し、有効な学習支援システムのための学習環境デザインの構築について検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の流行により、国内旅費について、年度当初に計画していた予算執行ができなかった。次年度以降、購入予定の図書、国内旅費に使用する。
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