| 研究課題/領域番号 |
20K03035
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| 研究機関 | 関西学院大学 |
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研究代表者 |
菅原 伸康 関西学院大学, 教育学部, 教授 (70412913)
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| 研究分担者 |
渡邉 照美 佛教大学, 教育学部, 准教授 (60441466)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | セルフアドボカシースキル / 通級 / 高校生 / 自尊感情 / 援助要請能力 |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、2018年4月から開始された高等学校における通級による指導を受けている高校生が、生涯を自立して生きられるよう、自らの特性を理解した上で、支援が必要なときに必要な支援を他者に伝える力である「セルフアドボカシースキル」を向上させていくためのプログラムを開発することである。
2020年度は、以下の3つを中心の研究を遂行した。
（１）先行研究を整理し、セルフアドボカシースキルに関連する領域の論点と課題を明確にした。
（２）高校生1448名を対象にした質問紙調査の結果分析を行った。自尊感情、高校生活における困り事、援助要請能力等を測定する質問項目に対し、回答を求め、その結果を分析した。その結果、自尊感情と高校生活における困り事には関連が認められ、自尊感情が低いと学習面（例：文字を上手に書くことができない、計算が苦手）や日常生活面（例：整理整頓が苦手だ、人と会話をすることが苦手だ）において困り事が多く、また「将来のことを考えると不安だ」といった将来に対する不安が有意に高いことが明らかになった。そして、自尊感情が高い高校生は低い高校生に比べて援助要請能力が有意に高いことが明らかになった。この結果については、2021年度中に学会誌に投稿予定である。
（３）高等学校における通級を実施しているA高等学校に対し、研究代表者、研究分担者とも指導助言を行った。生徒と保護者のニーズを聞き取り、また教員、学校としてできることについての相談を受け、研究成果を還元することができた。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年度に計画していたことはおおむね実施できたが、結果報告が若干遅れているため、2021年度早期に遂行予定である。
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| 今後の研究の推進方策 |
2021年度は2020年度に分析をした高校生調査の結果を論文化することと、協力校・教員10名程度のインタビュー調査による意見聴取を実施する。そしてその結果をもとに、高等学校の通級におけるセルフアドボカシースキル向上プログラムの内容の検討を行う。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由として、新型コロナウイルスにより、学会参加といった出張等の研究活動に制約があったためである。
新型コロナウイルスの状況にもよるが、感染予防に留意し、内容や実施回数、実施者等、インタビュー調査の調整等を行い、研究活動を行う。
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