研究課題/領域番号 |
20K03038
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
趙 成河 筑波大学, 人間系, 特任助教 (20825070)
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研究分担者 |
園山 繁樹 島根県立大学, 人間文化学部, 教授 (90226720)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 偏食 / BAMBI |
研究実績の概要 |
児童発達支援事業所および知的障害特別支援学校に在籍するASD幼児児童生徒の保護者を対象とした調査等を実施し、偏食のアセスメントツールとしてBAMBIの日本語版を作成し、保護者を対象とした質問紙調査を通して、ASD児の偏食の有無、摂食の内容・程度、摂食のパターン、年齢に伴う変化などの実態を明らかにすること、そしてその結果を整理し、担任教師や保護者が判断できる偏食の判断基準を定める。また、特別支援学校における偏食の出現率を明らかにすることを目的とした。BAMBIは自閉スペクトラム症児によく見られる摂食問題に対する初めてのアセスメントであり、この尺度はアメリカで標準化された尺度であるが、日本語版はまだ出版されておらず、国内の出現率の範囲は把握されていない。本研究は児童発達支援事業所および知的障害特別支援学校に在籍する偏食を示す自閉スペクトラム症児童生徒の保護者を対象とする質問紙調査が予定されていた。しかし、2020年度より始まったコロナ災禍のため、5月中旬に予定していた予備調査を10月頃に延期していたが、コロナの影響で10月にも実施する状況ではなかったため、次年度に実施することとなった。実施することはできなかったが、質問紙の原著者と連絡を取っており、日本語版質問紙作成について許諾および助言を得ている。これらに基づいて日本語版質問紙は作成済である。また、質問紙調査の実施に当たり所属大学の研究倫理委員会の審査も通っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は特別支援学校に在籍する偏食を示す自閉スペクトラム症児童生徒の保護者を対象とする質問紙調査が予定されていた。しかし、2020年度より始まったコロナ災禍のため、5月中旬に予定していた予備調査を10月頃に延期していたが、コロナの影響で10月にも実施する状況ではなかったため、次年度に実施することとなった。実施することはできなかったが、質問紙の原著者と連絡を取っており、日本語版質問紙作成について許諾および助言を得ている。これらに基づいて日本語版質問紙は作成済である。また、質問紙調査の実施に当たり所属大学の研究倫理委員会の審査も通っている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度もコロナ災禍の影響が続いており、紙媒体による質問紙調査の協力を得ることが難しいため、昨年度実施できなかった質問紙調査の調査形式からgoogle formsの形式に変更して実施する予定である。また、質問紙調査の対象を児童発達支援事業所にも拡大して実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ災禍のため、次年度に質問紙調査を実施することとなった。当分はコロナの影響で紙媒体形式の調査は難しいと考えられ、調査形式をgoogle formsなどに変更し、調査の規模を調整して実施する予定である。
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