本研究は、知的障害児を対象とし、インクルーシブ教育場面における学習効果と自己評価について明らかにすることを目的とした。ただ、研究期間内においてコロナ禍で研究事態宣言も発令され、当初の計画からは一部変更も生じた。具体的には、対面での交流及び共同学習が実施困難な時期が続いたため、オンラインでの実践を試み、知的障害のある生徒はオンラインでの交流でも一定の満足度はあることなどを明らかにした。さらに、特別支援学校と特別支援学級を対象とした調査などから、支援の工夫に関する成果、移動時間や準備が必要ないといったメリット、コミュニケーションの限界なども明らかとなった。これら研究成果は論文及び学会発表を行った。
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