研究課題/領域番号 |
20K03048
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
竹澤 大史 和歌山大学, 教育学部, 講師 (80393130)
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研究分担者 |
吉川 徹 愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 障害システム研究部, 非常勤研究員 (70456680)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 発達障害 / 家族支援 |
研究実績の概要 |
発達障害のある幼児・児童の養育者を対象とした心理教育及びペアレントトレーニングのプログラムの内容と方法を検討し、各プログラムを実施した。心理教育プログラムについては、発達障害についての基本的な知識及びかかわり方の伝達、子どもの社会性、コミュニケーション、運動・感覚の発達や学習についての知識、教育や福祉のサービスについての情報、将来の暮らしや仕事などについての見通し等のテーマについて講義の内容を検討し、プログラムを実施した。ペアレントトレーニングについては、子どもの行動の捉え方や記録の取り方、養育者のストレスマネジメント、支援グッズの作成、課題解決への具体的な取り組み等のテーマについて講義及びグループワークの内容を検討し、プログラムを実施した。 プログラムの効果を検証するための指標について、子どもの適応行動や養育者のストレス及び養育態度などに関する尺度を導入し、プログラムの効果を検証した。本年度は、発達障害のある幼児・児童の養育者5名を対象としたペアレントトレーニングのプログラムを計9回試行した。約7か月間、月に1回のペースでプログラムを実施した。プログラムは、午前中の約2時間、各テーマに関する講義とグループワークで構成された。プログラムの開始時及び終了時に、子どもの適応行動、養育者の養育態度に関する尺度を用いて、プログラムの実施前後に測定を行った。プログラム実施前後の結果について、現在分析を進めている。プログラムの実施を通して、子どもの適応行動及び養育者の養育態度がポジティブに変化することが予想される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の影響で、対面でのプログラムの実施が困難な状況であるが、オンラインで実施するなど工夫している。
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今後の研究の推進方策 |
次年度もコロナ禍の影響で、プログラムの実施回数の変更や、参加者が少ないなどの問題が生じることが予測される。遠隔でのプログラムの実施など、参加者を確保する方策を考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響により、プログラムの開始時期や実施回数、予定していた参加者数などに変更があり、そのため未使用額が生じた。次年度はプログラムの実施回数や参加者数を変更し、未使用額を含めて適切に使用する。
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