本研究は,障害平等研修を参考に構成したワークショップ形式の授業に発達障害の事例を追加し,受講者の障害のとらえ方が医学モデルから社会モデルへ変容する様子をとらえ,その有用性を示そうとした。 新型コロナ感染症の拡大の影響により,研究計画を一部変更してオンライン形式のワークショップを試行したが,対面形式との比較ではアイデアの数,網羅性といった点で改善の余地が大きいことが示された。 発達障害の事例を追加した対面形式のワークショップ形式授業の実践からは,事例が車いすから発達障害に変わることで,参加者の社会モデル的視点が医学モデル的視点へ逆戻りする結果となった。今後は,この変化の要因を解明したい。
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