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2020 年度 実施状況報告書

電子デバイスを用いた正確なバイタルサイン測定の実践能力獲得に向けた技術教育革変

研究課題

研究課題/領域番号 20K03069
研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

渡邉 惠  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (40719499)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード血圧測定 / 正確な測定 / 看護基礎教育 / 教育プログラム
研究実績の概要

2020年度は、多様化するバイタルサイン測定の実情に合わせた効果的な教育方法の示唆を得るため、看護における「バイタルサインの正確な測定」の概念分析を行った。
30文献を分析した結果、定義属性として【バイタルサイン測定の専門的訓練を受けた者による測定である】【安全で効果的な測定スキルがある】【用いるデバイスが明らかで、原理と限界を理解している】【得られた値を比較検討する】の4つが明確になった。
この過程で、臨床現場の患者に起こりうる状況を踏まえ、多様化する測定機器を効果的に活用してバイタルサインを測定できる状況対応能力の育成を目指した新たな教育方法を開発する必要性が示唆された。概念分析の結果は2020年度の日本看護科学学会学術集会で発表した。また、論文化が終了し、日本看護学教育学会誌に掲載予定である。
この概念分析で得られた結果をもとに、正確な血圧測定の実践能力習得に向けた「状況基盤型教育プログラム」を考案した。現在、看護学生を対象とした介入研究に向け、準備を進めているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2020年度は主に効果的な教育方法の示唆を得るための文献検討と、その結果をもとに教育介入方法を開発することを主な目的としていた。現在、教育介入方法がほぼ決定し、教育プログラムの信頼性・妥当性の検証のための研究計画の立案と教育プログラム運営上の調整作業を進めることができており、概ね順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

研究を大きく2段階に分け、研究デザインを立案した。
研究1では、「血圧測定実践能力チェックリストの開発及び教育プログラムの実現可能性の検証」としている。メインアウトカムとなるチェックリストの開発においては、複数の大学の基礎看護学領域に所属する教員で、看護技術の教育に関する研究実績がある方をエキスパートとして依頼している。また、プログラムの信頼性検証には本学3年次生にパイロットスタディを実施する予定である。
研究2は本調査とし、「状況基盤型教育プログラムの効果の検証」をRCTの手法を用いて実施する予定である。対象は本学の2年次生50名程度としている。
本研究実施にあたり、感染症対策のため消毒薬の確保、複数の教室の確保、模擬患者・ファシリテーターの依頼など、準備を進めている。

次年度使用額が生じた理由

2020年度は新型コロナウイルス感染症の蔓延により、各地で学術集会の現地開催が中止となり、オンライン開催に切り替わった。その結果、旅費を必要とすることがなかった。また、対面で実施予定であった有識者会議はすべてオンライン会議となり、またアルバイト職員への依頼内容も最小限としたため、本研究の準備にあたりご協力いただく方への交通費や謝礼等の発生がなかった。

次年度は可能な限り現地開催の学術集会へ参加すること、また、血圧測定機器を扱う業者への物品購入依頼やメンテナンスマニュアル作成などの依頼、RCT実施にあたり、学生やファシリテーターを分散させて登校してもらうための人件費などに充てる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 看護における「バイタルサインの正確な測定」の概念分析2021

    • 著者名/発表者名
      渡邉 惠、飯岡由紀子
    • 雑誌名

      日本看護学教育学会誌

      巻: 31 ページ: -

    • 査読あり
  • [学会発表] 看護における「バイタルサインの正確な測定」の概念分析2020

    • 著者名/発表者名
      渡邉 惠、飯岡由紀子
    • 学会等名
      第40回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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