本研究では、実際の実験器具を用いた仮想化学学習支援システムの開発を行った。手の動作を赤外線カメラを用いて自動認識し、その結果を用いて仮想空間内の実験器具を操作し実験を行っていけるインタフェースを実装した。一方で手の認識できる空間内にすべての実験器具をそろえることが困難なことから、実空間で実験を行う際に必要な試薬などの選択機能を仮想的に実現した。さらにこれらのインタフェースを用いたイオン化傾向実験を通じた体験学習支援システムの実装やヘッドマウントディスプレイの導入および、仮想的にマクロ視点とミクロ視点を活用することで実験観察を進められる機能の実相を行い、被験者実験を通じた評価実験を行った。
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