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2021 年度 実施状況報告書

認知診断モデルによるバグの検出と適応型テストへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K03076
研究機関杏林大学

研究代表者

大森 拓哉  杏林大学, 保健学部, 教授 (80332617)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード基礎数学 / ベイジアンネットワーク / イメージデータ / e-learning / ウェブテスト
研究実績の概要

本研究の目的は、大学生や社会人が授業の履修や社会活動において、最低限必要な知識・能力を備えることができるようにするための適応型e-learningシステムを構築することである。
2年目となる2021年度は、大学生を対象とした基礎数学の分野において実験を実施し、能力不足の分野に対して適切な少数項目のウェブテストを受講し復習することが、ペーパーテストで実施する場合よりも有効であることを確認した。また、テスト回答データに対して必要な認知能力因子を抽出し、その因果関係をベイジアンネットワークモデルによって表現した。
また、要因(因子)同士の関係性を探る手法として、因子同士の関係の中に非線形な関係、具体的にはニューラルネットワークモデルにより非線形回帰モデルを導入することにより、因子間関係の対応関係を結び付ける方法を考案した。
その応用として、異なる対象間についての因子同士を対応付けることにより、元の対象次元から別の対象次元にマッピングする手法を考案した。
これらの結果の一部は、紀要論文及び国際学会・国内学会大会において発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ禍で学会大会等が中止・延期等になり、発表等が十分に行えなかったが、研究活動に関してはおおむね順調に進んでいる。データの収集・分析準備等は順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

得られたデータをもとに、認知診断モデルによる分析と、得られた要因をもとに誤り修正支援のアルゴリズムを開発し、ウェブテストに実装する。実際の学生・社会人に受検をしてもらい、その有用性を確認する。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍のため、海外国際学会出張旅費の使用がなくなったために次年度使用額が生じた。追加の実験・調査費用として使用する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 数理的問題の基礎教育を補完するe-learning システムの精緻化と運用の検証2022

    • 著者名/発表者名
      大森 拓哉 , 良峯 徳和 , 久保田 貴文
    • 雑誌名

      経営・情報研究 多摩大学研究紀要

      巻: 26 ページ: 245-248

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 数理的問題の基礎教育を補完するe-learning システムの高度化と検証2021

    • 著者名/発表者名
      大森 拓哉 , 良峯 徳和 , 久保田 貴文
    • 雑誌名

      経営・情報研究 多摩大学研究紀要

      巻: 25 ページ: 227-230

    • オープンアクセス
  • [学会発表] A proposal for a new visual representation method of mental images2021

    • 著者名/発表者名
      Takuya Ohmori
    • 学会等名
      32nd International Congress of Psychology (ICP2020+)
    • 国際学会
  • [学会発表] 健康食品のイメージについて2021

    • 著者名/発表者名
      大森拓哉,森一将
    • 学会等名
      日本行動計量学会第49回大会

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公開日: 2022-12-28  

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