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2020 年度 実施状況報告書

アクティブ・ラーニングに資する論理的思考育成メソッドの有効性評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K03080
研究機関追手門学院大学

研究代表者

佐藤 友美子  追手門学院大学, 地域創造学部, 教授 (10734923)

研究分担者 齊藤 一誠  追手門学院大学, 国際教養学部, 教授 (60785880)
村上 亨  追手門学院大学, 経済学部, 教授 (80190883)
今堀 洋子  追手門学院大学, 地域創造学部, 准教授 (70306504)
神吉 直人  追手門学院大学, 経営学部, 准教授 (90467671)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードアクティブ・ラーニング / 論理的思考 / コミュニケーション / 社会人基礎力
研究実績の概要

アクティブ・ラーニングを効果的に行う為の副読本「ロジコミ・メソッド」の活用促進を図ることを目的とした「一人で思う、二人で語る、みんなで考える」(岩波ジュニア新書)を2020年7月に出版した。書籍化にあたってはアクティブ・ラーニングの意義や、ロジコミ・メソッドの取扱説明書を加え、社会での類似実践の紹介等を行った。また、12月にはロジコミ・メソッドの改訂版3版を発行した。2021年3月にはオンライン授業での活用の為、冊子版と同内容でPDF版を作成し、学生が利用しやすくした。
当初は2020年4月から大学の授業での活用を行う予定であったが、コロナ禍で授業体制に変更があり、アクティブ・ラーニングそのものができないという状況になった。そのため一部のハイブリッド授業においてしか活用ができなかったが、授業終了時のアンケートでは100名のデータではあるが、有効性を確認することができた。
ロジコミ・メソッドは部分的には副読本として有効に機能する一方で、学生の成果物を見ると、表層的な知識の組み合わせに終始し、思考を深めることができていない状況も散見された。その問題を解決するため、授業を組み立てる立場の教員の使い方に工夫がいることが分かった。今後は、使用記録を取り、情報交換の場を設定し、ノウハウを蓄積することを考えている。その情報を活かして、教員の為の取扱説明書の作成に繋げたい。
コロナ禍で予定していた研究会が思うように出来なかったが、10月23日に「アクティブ・ラーニングを創る学びのコミュニティ」(ナカニシヤ出版)の編著者である池田輝政先生を招き研究会を実施し、議論を深めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍で授業形態の変更を迫られ、アクティブ・ラーニングが十分にできなくなり、その結果ロジコミ・メソッドが十分に活用できなかった。後期にはオンラインでのアクティブ・ラーニングの可能性を探ったが、ロジコミ・メソッドを十分に活用するところまで行かなかった。アクティブ・ラーニングはできなかったが、オンデマンド授業でヒント集的に使用し、有効性を確認することはできた。
研究会については、コロナ禍で対面が難しく延期などがあり、1回のみの実施となった。

今後の研究の推進方策

コロナの影響があり、対面授業が難しい状況は続くが、授業形態の別なくロジコミ・メソッドを使って指導する教員を増やすべく、取扱説明書を作成する。ロジコミ・メソッドの活用実績を増やし、有効性について更なる検証を行う。
今年度は研究会を重点的に実施し、多様な角度からの考察を行い、また実践者とのネットワークを構築する。
企業との共同研究を実施し、社会に出た時の論理的思考とコミュニケーションの必要性とロジコミ・メソッドの有効性について考察する。

次年度使用額が生じた理由

2020年度はコロナ禍で、テーマであるアクティブ・ラーニングそのものができず、また出張や研究会等が制限され、十分な活動ができなかった。
2021年度もコロナ禍は続くが、工夫して2020年に積み残し分の研究も実施し、教員向けのアプロ―チや企業との共同研究等を推進する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 岩波ジュニア新書「一人で思う,二人で語る,みんなで考える」2020

    • 著者名/発表者名
      追手門学院大学成熟社会研究所(佐藤友美子・齊藤一誠・村上亨・今堀洋子・中川啓子)
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      978-4-00-500921-3

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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