研究課題/領域番号 |
20K03104
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
廣井 直樹 東邦大学, 医学部, 教授 (30366497)
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研究分担者 |
中村 陽一 東邦大学, 医学部, 教授 (10349904)
荒神 裕之 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任教授 (40840509)
中村 豊 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (60328614)
中田 亜希子 東邦大学, 医学部, 准教授 (80597857)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 研究倫理教育 / シミュレーション学修 / ICT利用遠隔教育 |
研究実績の概要 |
人を対象とする医学系研究では、弱者に寄り添う医療者が「研究者」となるがゆえに存在する倫理的課題があり、患者が研究対象者となることを想定した倫理教育を実施する必要がある。知識や問題解決能力の修得に関する能動的学修手法はすでに実施可能な体制が整っているが、既存の学修ツールでは行動や態度の涵養には不十分であると考えられ、知識と行動や態度のギャップを埋めるシミュレーション教育が必要である。 2020年度は、模擬被験者とのシミュレーションを組み込んだ授業・研修プログラム(模擬被験者介入研究倫理実務者養成コース)を開発する。2021~2022年度は、大学院の授業でこの研究倫理実務者養成コースを実践し、その有効性を検証・評価することを本研究の目的としていた。 ①2022度もこれまで同様COVID-19感染拡大のため、「模擬被験者養成コース」の開催が困難であった。多くの模擬患者は高齢であり遠隔での養成コースへの参加が困難であるのか理由である。 ②カリキュラム開発に関しては、ICTを活用した授業に対する多くの経験を積み重ねており遠隔授業に向けたプログラム実践方略は構築できていると思われる。一方、シミュレーション教育素材の開発が遅れており、今後推進する必要がある。 ③研究の推進のための各共同研究者との打ち合わせ等に関しても、共同研究者は各大学の教育担当部門の教員であり、COVID対応のため会議の開催が困難であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19感染拡大が継続しており、1年目に計画していた「模擬被験者養成コース」の開催が困難であった。多くの模擬患者は高齢であり遠隔での養成コースへの参加がICTを介した学修環境にアクセスすることが困難である。大学院教育課程は遠隔演習に対応可能となっており、ICTを活用した遠隔演習は実施可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
「模擬被験者養成コース」「遠隔演習に合わせたカリキュラム開発」を早急に行っていく。そのために教育素材についての検討、打合せを早急に行う。 「大学院教育課程での遠隔演習」に関しては、実施方略のノウハウが蓄積できている。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由:COVID-19感染のため、計画していたプログラムの実施が困難であった。 未使用額と次年度配分額を合わせた使用計画:研究計画を実施するために養成講座や実施授業のアンケート作成やその集計業務を行う。養成講座や実施授業参加謝礼費用(クオカードなど)、関連した事務消耗品費用を拠出する。研究実施継続のために関連学会費、学会参加費に充当する。
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