研究課題/領域番号 |
20K03105
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
保崎 則雄 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (70221562)
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研究分担者 |
藤城 晴佳 東洋大学, 情報連携学部, 助教 (00824559)
山地 弘起 独立行政法人大学入試センター, 独立行政法人大学入試センター, 教授 (10220360)
斎藤 隆枝 国際医療福祉大学, 総合教育センター, 助教 (20827802)
土井 香乙里 ものつくり大学, 技能工芸学部, 講師 (60409703)
北村 史 長崎大学, 情報データ科学部, 助教 (90613860)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | オンライン学習 / 協働 / ものづくり / 相互評価 |
研究実績の概要 |
2023年度は、昨年度の対面型の授業「Media Production Studies」の授業の分析をもとに関連分野の学会誌に投稿したもの(研究成果発表を参照)を踏まえて、同じオンラインでの学び、コミュニケーションの分析を、春学期の社会人大学、eスクール科目「メディアコミュニケーション学」の14週の授業をもとにして分析した。分析対象としたのは、主に、毎回のオンデマンド授業映像視聴後に各受講生がMoodle上のフォーラムに書き込む2種類の書き込みメッセージである。2種類の書き込みは、1)授業映像視聴に関する理解、疑問などのコメント、2)他の受講生の書き込みについてのコメントや追加情報、意見など、の2種類である。 分析の結果、明らかになったことは以下の通りである。授業内容がフォーラムでのディスカッションでのコメントのしやすさという要素と関係してはいたが、その書きやすさというのは教員側の書き込みのタイミング、文体、創発性といったことばかりではなく、社会人受講生の書き込みのマナーや問題提起のやり方、お互いのコメントへの関わり方といったことに起因していることが、学期最後の「授業の振り返り」の内容を読んで明らかになった。同様に1)ディスカッション活動への参加の肯定感、2)教員側からのコメント内容の有用性、3)オンデマンド授業映像の内容や文字でのディスカッションへの手応えというものが、学びへの積極性へとつながっていることが明らかになった。これらのことから総合的にオンラインのみでの授業において、学びが深まる要素というのは、教え方の適切性、わかりやすさというだけではなく、学びのコミュニティ(教える側と学ぶ側)における参加者属性というものが大きな影響を与えることが再確認されたということは、授業の原点回帰のような視点で考えて興味深い。
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