研究課題/領域番号 |
20K03119
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大河 雄一 東北大学, 教育学研究科, 助教 (60361177)
|
研究分担者 |
三石 大 東北大学, データ駆動科学・AI教育研究センター, 准教授 (50305306)
趙 秀敏 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (60733079)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 学習動機づけ / ブレンディッドラーニング |
研究実績の概要 |
本研究計画の目的は、研究代表者・分担者らの研究グループがこれまでに取り組んできた、通常の対面授業にeラーニングによる復習を組み合わせた、ブレンディッドラーニングによる初修第二外国語教育を対象に、学習者が自主的に、継続的な復習を繰り返し行うことを可能となるよう、ゲーミフィケーションなどを応用した複数の学習動機づけ方略を備えたスマートフォン利用復習環境を構築することにある。そのために、①ゲーミフィケーションを応用して復習の実施にインセンティブを与える方略の設計、②それらの方略を組み込んだスマートフォン復習教材の設計および実装、③開発したスマートフォン学習教材を用い実際にブレンディッドラーニングで実施される授業を対象とした実践を通じた有効性の確認を実施するとともに、各段階での要求仕様を明らかにしようとするものである。 研究計画2年目にあたる本年度は、これまで開発を行ってきた、ブレンディッドラーニング用スマートフォン復習教材の動機づけ手法に必要とされる機能の要求分析を行い、その設計を行った。またその設計に基づき、学習者への学習時間お知らせ・学習履歴をアチーブメントとして可視化する機能など、ゲーミフィケーションを応用した動機づけ機能の実装をiOSおよびAndroidを対象に進めた。その過程で、機能の確認のため、単独の機能のみを実装したプロトタイプアプリケーションを作成し、機能が実現可能であることを確認した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画2年目にあたる本年度は、実際のスマートフォン教材にその機能を実装するための要求分析を行い、設計を完了させ、その実装を進めた。しかし、設計は研究計画においては研究所年度に完了させる予定であったもので、実装も年度中に完了させることが出来なかった。 また、コロナ禍のため関連研究の研究動向の調査のための出張などを一切行う事が出来なかった。以上の事から、研究はある程度進捗しているものの、全体としては遅れていると考える。
|
今後の研究の推進方策 |
研究計画最終年度に当たる3年目では、2年目までに行えなかったスマートフォン復習教材の実装を速やかに完了させ、実装したアプリケーションを実授業で用いてもらう被験者実験を行うための実験を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のため、予定していた関連研究調査のための出張を行う事が出来なかったが、出張が可能となれば、研究成果発表も合わせて行い執行する。
|