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2020 年度 実施状況報告書

フィルターバブルを意識できる能力を育成する教育方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K03130
研究機関武蔵大学

研究代表者

中橋 雄  武蔵大学, 社会学部, 教授 (80389064)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードフィルターバブル / ソーシャルメディア / メディア・リテラシー / 教育方法 / 教材開発
研究実績の概要

本研究の目的は、「フィルターバブルを意識できる能力」を育成するために、どのような教育方法が有効か明らかにすることであった。具体的には、これまでメディア・リテラシー教育で採用されてきた「メディアを分析する」「メディアを制作する」「メディアのあり方を考える」教育方法について、それぞれの適用可能性と限界について検討することである。本研究用に構築する教師用SNSを活用してメディア・リテラシー教育の経験がある現場教師とともに実践を計画して教材を開発する。そして、それを活用した授業実践の分析を行い、それぞれの教育方法の適用可能性と限界について考察する。
2020年度の計画は、(1)フィルターバブル・教育方法における文献・資料収集を行い、本研究を進める上での理論的な基盤を確かなものにすること、(2)教師用SNSを構築して授業案を練りあげること、(3)教材開発用PCを整備して教材を開発すること、の3点であった。(1)の先行研究のレビューに関する研究の成果は、書籍『メディア・リテラシーの教育論 知の継承と探究への誘い』(北大路書房)および『【改訂版】メディア・リテラシー論 ソーシャルメディア時代のメディア教育』(北樹出版)の一部としてまとめ、公開することができた。(2)の教師との連携も実現することができ、メディア・リテラシー教育の経験がある現場教師と実践の検討を行うことができた。(3)教材開発用PCを整備して教材を開発することについては、予定通りにPCを整備して教材のプロトタイプを制作することができた。その成果は、日本教育工学会2021年春季全国大会にて、「報道に対する思い込みと拡散を防ぐメディア・リテラシー教育用教材」というタイトルで発表することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画通りに実行して一定の成果を残すことができたことから、おおむね順調に進展していると言える。一方、実践研究で用いる教材については、プロトタイプを制作することはできたものの、その質を高めていく必要性が生じている。

今後の研究の推進方策

プロトタイプの質を高めるために研究計画の変更を行う。具体的には、2021年度前半に行う予定であった実証実践の時期を遅らせて1つ目の教材改善を行う。また、1つ目の実証研究と同時並行で2つ目以降の実践で用いる教材の改善を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] 報道に対する思い込みと拡散を防ぐメディア・リテラシー教育用教材2021

    • 著者名/発表者名
      中橋 雄、中野春花、浦部文也
    • 学会等名
      日本教育工学会2021年春季全国大会(第38回大会)
  • [図書] メディア・リテラシーの教育論 知の継承と探究への誘い2021

    • 著者名/発表者名
      中橋 雄、後藤 康志、森本 洋介、宇治橋 祐之、佐藤 和紀、中村 純子、鶴田 利郎、土屋 祐子、前田 康裕、浅井 和行、奥泉 香、水越 伸、堀田 龍也、中川 一史
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      北大路書房
    • ISBN
      4762831417
  • [図書] 【改訂版】メディア・リテラシー論 ソーシャルメディア時代のメディア教育2021

    • 著者名/発表者名
      中橋 雄
    • 総ページ数
      187
    • 出版者
      北樹出版
    • ISBN
      4779306566

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公開日: 2021-12-27  

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