研究課題/領域番号 |
20K03140
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研究機関 | 木更津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山下 哲 木更津工業高等専門学校, 基礎学系, 教授 (40259825)
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研究分担者 |
阿部 孝之 木更津工業高等専門学校, 基礎学系, 准教授 (70396274)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 探究型HTML教材 / 数学的概念 / KeTCindyJS / 実験群と対照群 / 入力方式 |
研究実績の概要 |
統合型HTML教材作成システムKeTCindyJSを用いて,たすき掛け演習,2次関数のグラフ,-θ, θ+π, π/2-θ, π-θの三角関数公式(以上,基礎数学),ベクトルの和・差・実数倍,ベクトルの内積・外積,内分点の位置ベクトル(以上,線形代数),微分係数の定義,ネピアの数eの定義(以上,微分積分),単位ステップ関数(応用数学)のHTML教材を作成し,webページ「数学教員のためのHTML教材」(https://sattch.github.io/math-lab/)で公開している. 特に,-θ, θ+π, π/2-θ, π-θの三角関数公式について,学生の理解度調査を実験群と対照群の2クラスで実施した.まず,事前テストを実施し,実験群では探究型HTML教材を用いて演習させ,対照群では探究型HTML教材を用いずに演習させ,事後テストを実施した.事前・事後テストの結果については,現在解析中である.解析結果については,次年度開催される国内の学会,研究集会で発表する予定である. 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で,今年度は国内の学会,研究集会,国際会議に参加できなかったが,主に,基礎数学・線形代数・微分積分という基礎科目に関する上記の探究型HTML教材を開発した.次年度以降では,これらの探究型HTML教材の有用性を確認するために,来年度担当する基礎数学,線形代数,微分積分学の授業で学生の理解度調査を実施する予定である.また,調査結果を解析後,直近に開催される国内の学会,研究集会,国際会議で発表する予定である. 探究型HTML教材に合った入力方式の検討については実施できていない.次年度では,同じHTML教材で異なる入力方式のものを作成して,的確な入力方式の要件を調査する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内の学会,研究集会,国際会議での発表は実施できなかったが,探究型HTML教材の作成,学生の理解度調査は実施できた.学生の理解度調査の結果については,現在解析を進めており,開始当初の研究計画は概ね達成できている.また,入力方式を検討するための探究型HTML教材は作成したが,学生の理解度調査にまでは至らなかった.次年度以降,調査を実施し,調査結果を解析する予定である.
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今後の研究の推進方策 |
今年度作成した探究型HTML教材を用いて,実験群と対照群に分けて学生の理解度調査を実施し,その結果を解析する.また,入力方式の違う探究型HTML教材を用いて,実験群と対照群に分けて学生の理解度調査を実施し,その結果を解析する.これらの調査結果を踏まえて,探究型HTML教材を改良し,的確な入力方式の要件を抽出する.得られた成果については,国内の学会,研究集会,国際会議で発表する.
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は新型コロナウィルス感染症拡大の影響で,ほとんどの国内の学会,研究集会,国際会議は中止を余儀なくされた.また,一部開催された国内の学会,研究集会もオンライン会議システムの使用で参加したため,国内旅費・海外旅費が全く使用できなかった.次年度は,新型コロナウィルス感染症拡大の状況を鑑みながら,国内の学会,研究集会に参加する予定である.国際会議の参加については,オンライン会議のみ行う予定である. また,新型コロナウィルス感染症対策に追われ,新しい機器を導入する余裕がなく,旧システムを転用して探究型HTML教材の開発やwebページの作成を行なっていた.次年度以降は,新型コロナウィルス感染症対策も確定し,新しい機器を導入する余裕もできるため,今年度使用できなかった金額で新しい機器の導入を行う予定である.
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