研究実績の概要 |
研究2年目の研究成実績の一つが、情報モラルに関する中学校技術・家庭科の教科書の記述を分析した研究成果が日本産業技術教育学会の学会誌に掲載された論文である。3つの技術・家庭科の教科書の情報モラルに関する記述の仕方の特徴を分析し、道徳科等での情報モラル教育への教科書の活用の仕方等について検討した(長谷川元洋、2021、平成 28 年度版の中学校技術・家庭科技術分野の教科書における情報モラルの内容の充実化の分析,日本産業技術教育学会誌第63巻第2号,pp.175-185)。さらに、初等・中等教育における主体的・対話的で深い学びを実現するためのICT活用の方法について検討した(金子大輔、2022,アクティブラーニングとICT活用― 初等中等教育における「主体的・対話的で深い学び」の考え方と高等教育におけるアクティブラーニングの事例―",北星学園大学経済学部北星論集,61巻,2号,pp.61--73 )。 また、A県B市において、個人情報保護条例違反によって、GIGAスクール構想によって整備されたPCの利用が一時的に中止される事態が発生したことを受け、整備されたICTを効果的環境を活用した教育を継続するために必要なことや教育の情報化に対応した情報セキュリティポリシーの整備の必要性等について検討し、日本教育工学会2021年度秋期全国大会で発表した。 2021年度は、2020年度に引き続き、コロナ禍によって、小学校や中学校での研究授業や教員研修会の実施,海外で開催されるカンファレンスへの参加が不可能となった。少人数でのオンライン授業やオンライン研修会を試行したが、まだ、オンラインでの実践事例は完成はしていない。対面授業、オンライン授業による情報モラルの授業方法の開発については、社会の情勢を見ながら、取り組んで行きたい。
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