研究実績の概要 |
本研究は、新しい情報機器や情報サービスの登場によって、環境や状況が変わっても、適切な判断と行動ができる児童・生徒を育成できる情報モラルの授業方法を開発することを研究目的とし、情報社会におけるウェルビーイング(良好な状態:well‐being)を目的とした情報モラル教育の手法の開発も目指した。 最終年度はICQE2023, Oct. 9, 2023. Melbourne, Australia)にて、Research Agenda Development (RAD)として発表した。筆者らは、小学校で情報モラルの内容の道徳科の授業で、QFT(Question Formulation Technique)を用いた研究授業を行っていただき、児童が大切な質問として選択した質問を分析した。道徳科では、「正直」「節度・節制」など22の内容を教えることになっていると同時に、情報モラルの指導においては、情報リテラシーの内容を教える必要がある。道徳科の授業で、情報モラルの指導を行う場合には、道徳科の内容と情報リテラシーの内容の両方を教える必要があるが、質問作り(QFT)を用いた授業では、教師は発問せず、児童自身が作った問いをもとに学習を進めていくこととなるため、狙い通りの学習ができたかどうかを確かめる必要があった。そこで、児童が選んだ大切な質問を情報リテラシー、道徳科のそれぞれの観点でコーディングをし、Epistemic Network Analysis (ENA)によって分析した。 その結果、情報リテラシー、道徳科の両方の観点で学習できていたことが示された。
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