研究課題/領域番号 |
20K03193
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研究機関 | 甲子園短期大学 |
研究代表者 |
樋口 勝一 甲子園短期大学, その他部局等, 教授(移行) (10411852)
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研究分担者 |
久米 健次 奈良女子大学, その他部局等, 名誉教授 (10107344)
小無 啓司 大手前大学, 現代社会学部, 非常勤講師 (20161953)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 授業 / 出席率 / 関心 / 理解度 / 人気曲線 |
研究実績の概要 |
収集した大学一般教養の3つの授業におけるデータに基づき、「授業の関心が時間経過とともに減衰すること」を「授業実施回数(時間)と出席率(関心)に負の相関が現れた」ことから再確認した。さらに、時間内小テストやまとめ復習回などの刺激があると出席率が上昇することも確認できた。この結果については、甲子園短期大学研究紀要に掲載されている。 一方、大学工学系物理学遠隔授業において、学生の現状確認問題を準備し、それを解答させることで、本人が、我々の提案したどの「人気曲線」に対応するか、同定することに成功した。これにより、当該授業については、確認問題により、学生の初期値が得られたら、最終理解度を推定できる準備が整った。これについては、2022年度大学紀要等で報告の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
助成初年度より、コロナウイルス感染症の影響で、学生対面でのデータ収集が計画通りすすまなくなった。対面実施の授業時間や遠隔授業の授業時間にデータ収集を行うことで計画を修正した。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度もさらなるデータ収集を試みる。これまでのデータと合わせて、「学生の理解度曲線」の定式化をめざし、本研究の最終目的である「理解度の即時把握・分析システム」を構築する予定である。なお、これらの結果については、本年度、学会・研究会などでの発表、論文・報告書への掲載等で公表を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス感染拡大の影響で、データ収集や結果発表のための出張などが十分に行えなかった。最終年の2022年度は、当初の2年間の予定で計画していて、実行できなかったデータ収集を行うこと、また、学会等での発表も追加で行うことで、計画の遅れを取り戻す予定である。
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